【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第744回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、12月20日公開の『THE UPSIDE/最強のふたり』を掘り起こします。
住む世界の違うふたりに、奇跡の友情が生まれる…
2011年、フランスで興行収入No.1を獲得し、ヨーロッパ各国、そして日本でも大ヒットを記録したフランス映画『最強のふたり』。
不運な事故で四肢麻痺になってしまった気難しい富豪と、その介護士となったスラム育ちの青年による深い絆を描いた名作が、満を持してハリウッド・リメイクされました。
スラム街出身で無職なうえ、妻子にも見放されてしまったデルは、ハンディキャップを持つ大富豪フィリップの介護人として働くことに。
秘書のイヴォンヌをはじめフィリップの周囲の人々は、ノンキャリアで無教養なデルを雇うことに猛反対。だが周囲の心配をよそに、お互いをひとりの人間として尊重し、刺激し合うふたりは、忘れかけていた充実した日々に満たされて行く。
しかしフィリップは心のなかに、誰にも言えない秘密を抱えていた。そしてある日、ふたりの友情を揺るがす出来事が起きてしまう…。
デル役に『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』と人気シリーズへの出演が相次ぐケヴィン・ハート。そしてフィリップ役には、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』でダルトン・トランボを演じ、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされたブライアン・クランストン。
フランス版のオマール・シーとフランソワ・クリュゼのコンビに負けず劣らず、ケヴィン・ハートとブライアン・クランストンの相性も抜群!
また人気女優のニコール・キッドマンが、フィリップの秘書・イヴォンヌ役を好演。控えめながらも確かな演技力で作品を引き締めています。
お調子者だけれどまっすぐな性格のデルと、人生を諦めかけているフィリップ。住む世界がまるで正反対のふたりが互いに影響を与え、次第に絆を深めて行く様子に、ほっこりしたりハラハラさせられたり。
そしてストーリーを追ううちに、人と人とがわかり合うことは、こんなにも素晴らしく奇跡的だということに気づかされるでしょう。ふたりがたどり着く“人生のアップサイド”を、心ゆくまでご堪能あれ。
『THE UPSIDE/最強のふたり』
2019年12月20日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国ロードショー
監督:ニール・バーガー
脚本:ジョン・ハートメア
原作:「最強のふたり」
出演:ブライアン・クランストン、ケヴィン・ハート、ニコール・キッドマン
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公式サイト http://upside-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/