2020年、オリンピックイヤーは新作映画も話題作揃い!!
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第752回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
あけましておめでとうございます。新しい元号・令和で迎える初めてのお正月。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、東京オリンピック・パラリンピックという世界的なスポーツの祭典の開催を間近に控えた、2020年初春。今年は、どんな映画に出会えるのでしょうか。そこで今回は、2020年の見逃せない映画を掘り起こします。
人気シリーズの続編やマンガ・小説の実写化作品、そしてミュージカルのリメイクまで話題作がズラリ!
志賀晃の同名ミステリー小説を、北川景子主演で映画化したサスペンス映画『スマホを落としただけなのに』。2018年に公開されるやいなや、スマホ世代の圧倒的な共感を集め、邦画実写作品として4週連続1位を獲得。想定外の物語の結末に、日本中が震撼したものでした。
あの”衝撃”からわずか2年。続編となる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が、早くもスクリーンにお目見えします。
主演を務めるのは、前作で事件を解決に導いた刑事・加賀谷学を演じた千葉雄大。そして、連続殺人鬼・浦野役での怪演が話題となった成田凌も続投。ヒロインに白石麻衣を迎えて、スマホを取り巻く恐怖を新たに描き出します。
衝撃のSNSミステリー第2弾『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は、2020年2月21日から全国東宝系にて公開です。
イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描いた「007」シリーズ。前作『007 スペクター』から約5年ぶりとなるシリーズ第25弾が、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』。
諜報員の仕事から離れて、ジャマイカでリタイア後の生活を送っていた007こと、ジェームズ・ボンド。旧友のCIAエージェントから、誘拐された科学者を救出してほしいとの依頼を受け、再び過酷なミッションに挑みます。
ジェームズ・ボンド役は、もちろんダニエル・クレイグ。『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)から数えて、5度目のジェームズ・ボンド役。先日、「(ダニエル・クレイグにとって)最後のボンド役になるかもしれない」と海外で報道されたこともあり、本作には世界中からさらなる熱視線が。
そして、ヴィラン役を『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックが務めるのも、気になるところ。<シリーズ史上一番ヤバイ敵>として、いかにボンドの前に立ちはだかるのか、期待が高まります。
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2020年4月10日(金)日本公開です。
1957年初演のブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』は、1961年に映画化され、大ヒットを記録。第34回アカデミー賞では、作品賞を含む10部門を受賞しました。そんな時代を超えて愛され続けているミュージカル映画の名作が、2020年、再びスクリーンに蘇ります。
リメイク版『ウエスト・サイド・ストーリー』を手がけるのは、何とあのスティーヴン・スピルバーグ監督。本作は、彼にとって初のミュージカル作品。何でも数年前から『ウエスト・サイド物語』のリメイクに興味を示していたのだとか。
これまでホラーやアドベンチャー、ファンタジーとさまざまなジャンルの作品を成功に導いて来た映画界のレジェンドが、今度はミュージカルというジャンルにおいて、どんな手腕を発揮してくれるのでしょうか。新たなる名作に出会えそう!
『ウエスト・サイド・ストーリー』は2020年12月日本公開予定です。
90人以上の関係者への取材をもとに東日本大震災について綴った、門田隆将のノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」が、映画『Fukushima 50』として劇場公開されます。
本作は、2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった、東日本大震災時の福島第一原発事故を描いた物語。
想像を超える被害がもたらされた未曾有の原発事故の現場では、一体、何が起きていたのか。事故現場に残り続け、海外メディアから“Fukushima 50(フクシマ フィフティ)”と称された、約50人の名もなき作業員たちの姿を克明に映し出した人間ドラマです。
東日本大震災から丸9年となる2020年。震災ならびに事故の風化が懸念されているいまこそ、伝えなければならないドラマがここにあります。
『Fukushima 50』は2020年3月6日から全国ロードショーです。
アルフォンソ・キュアロン監督による『ROMA/ローマ』が、Netflixにとって初のアカデミー作品賞に輝いた2019年。2020年はAmazonやHulu、Netflixの3大インターネット映像配信サービスが、映画業界にさらなる影響を与えることは間違いないでしょう。
「FOLLOWERS」は、仕事に恋に友情に悩みながらも突き進む女性たちの“TOKYOリアルライフ”を描いた、Netflixオリジナルシリーズ。メガホンを取るのは、オンリーワンの色彩美&世界観で多くの人を魅了し続ける気鋭・蜷川実花監督。蜷川監督が長年温め続けて来た念願の企画でもあり、新たな蜷川ワールドが世界に向けて放たれます。
顔の見えないSNSという舞台で、好奇心と興味だけで気ままに発信し続けるフォロワーに傷つきながらも、貪欲に幸せを掴もうとする、新しい日本女性の生き方を描いた、革新的な群像劇。
「FOLLOWERS」は2020年2月27日(木)からNetflixにて、全9話世界190ヵ国へ独占配信です。
<作品情報>
■スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
2020年2月21日(金)から全国東宝系にて公開
監督:中田秀夫
原作:志駕 晃「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(宝島社文庫)
脚本:大石哲也
企画プロデュース:平野隆
主題歌:King Gnu「どろん」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:千葉雄大、白石麻衣、鈴木拡樹、音尾琢真、江口のりこ、奈緒、飯尾和樹(ずん)、高橋ユウ、ko-dai(Sonar Pocket)、平子祐希(アルコ&ピース)、谷川りさこ、アキラ100%、今田美桜(友情出演)、田中哲司、北川景子(特別出演)、田中 圭(特別出演)、原田泰造(特別出演)、成田 凌、井浦 新
(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
公式サイト http://sumaho-otoshita.jp/
■『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』
2020年4月10日(金)から全国ロードショー
監督:キャリー・フクナガ
製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ
出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、クリストフ・ヴァルツ、アナ・デ・アルマス、ダリ・ベンサーラ、デヴィッド・デンシック、ラシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレック
公式サイト https://www.007.com/no-time-to-die-jp/
■ウエスト・サイド・ストーリー (原題)
公開時期:2020年12月日本公開予定
提供:West Side Story Twentieth Century Fox
原題:West Side Story
監督&製作:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
製作:ケビン・マコラム、クリスティ・マコスコ・クリーガー、リタ・モレノ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デビィット・アルヴァレス、ジョシュ・アンドレス、コリー・ストール
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
■Fukushima 50
2020年3月6日(金)から全国ロードショー
監督:若松節朗
原作:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)
脚本:前川洋一
音楽:岩代太郎
演奏:五嶋龍、長谷川陽子、東京フィルハーモニー交響楽団
出演:佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、安田成美
(C)2020『Fukushima 50』製作委員会
公式サイト https://www.fukushima50.jp/
■Netflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」(フォロワーズ)
2020年2月27日(木)からNetflixにて全9話世界190ヵ国へ独占配信
監督:蜷川実花
出演:中谷美紀、池田エライザ、夏木マリ、板谷由夏、コムアイ、中島美嘉、浅野忠信、上杉柊平、金子ノブアキ、眞島秀和、笠松将、ゆうたろう
公式サイト https://www.netflix.com/jp/title/80233221
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/