スーパーの商品パッケージデザイン~南へ行くほど赤くなるのはなぜか
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、立体造形家・雑貨コレクター・森井ユカが出演。地域によって異なる日本のスーパーにおける商品パッケージについて語った。
黒木)今週のゲストは立体造形家で雑貨コレクターの森井ユカさんです。47都道府県すべてのスーパーマーケットで面白いものを見つけた、『ご当地スーパーマーケット』という森井さんの著書がありますが、そのシリーズで『おいしいご当地スーパーマーケット』という書籍も出されています。
森井)第1弾ではパッケージの商品デザインを見に行こうということで、47都道府県のご当地でつくられている商品の、パッケージデザインを見て回りました。その土地に行かなければ買えないというものが最近はなくなって、ネットを通じて誰でも買うことができます。だんだん希少価値がなくなって来たので、第2弾はパッケージのデザインを見ないで、お惣菜売り場で買う。同じお皿を旅に持って行って、自分でお惣菜をデザインしようということです。
黒木)これはネットで買えませんね。そのスーパーに行かないと食べられません。私は福岡出身なので、福岡のぺージを拝見しましたが、私も見たことのないラーメン仮面というものがあります。
森井)それほど昔からあるものではありません。そうめんのメーカーさんが事業でラーメンをつくられて、会社のトップの方が自らデザインされているのです。
黒木)可愛いですよね。地域によるスーパーマーケットの違いや、印象に残っているところはありますか?
森井)東京で育ったので、北の北海道や南の九州、沖縄だと珍しいものがたくさんあるように感じます。デザインを見るという立場からですと、北の方では青や緑を使うことが多く、南の方だと赤やオレンジを使うことが多いという印象があります。
黒木)いま見せていただいている、これは何ですか?
森井)これは日本のスーパーのパッケージデザインのなかで、気になったものを持って来ました。昔ながらの愛されるデザインを踏襲している場合が多くて、特にひじきなどは特徴的な文字、迫力がありパンチがあります。どこのメーカーも似ています。日本にずっといるので変化や特徴の違いがわかりますが、海外だとそうした見方ができないので、日本だとよりデザインに焦点を当てて見ることができます。
黒木)着眼点が違うのですね。私が見れば何も感じません。見るところはひじきだなということと、賞味期限です。ですが見る方が見ると、こういったパッケージがあるところから、デザインが生まれるのですね。私もこれからじっくり見るようにします。スーパーマーケットに行くときの楽しみができますね。
森井ユカ(もりい・ゆか)/立体造形家・雑貨コレクター
■1965年生まれ。東京都出身。
■桑沢デザイン研究所卒、東京造形大学大学院修了。有限会社ユカデザイン代表。
■広告のグラフィックデザインや、樹脂粘土を使ったキャラクターデザインなど、「立体造形家」として活躍。ねんど遊びセット「ねんDo!」の企画・デザインなども展開。
■また世界各国を旅するうちに、各地のスーパーマーケットで見かける日用雑貨に魅了され、さまざまな雑貨を集める「雑貨コレクター」としても活躍。
■スーパーマーケット自体にも精通し、47都道府県のスーパーマーケットを取材。「ご当地スーパーマーケットの達人」としても知られる。
■さらに雑貨好きの流れから「IKEA」についても精通。「IKEAの達人」としても活躍。
■著書に『森井ユカの 樹脂粘土で作るカワイイ!雑貨マスコット』『おいしいご当地スーパーマーケット』『スーパーマーケットマニア 北欧5ヵ国編』『IKEAマニアック』など多数。
ENEOSプレゼンツ あさナビ(1月8日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳