世界各国、生活のスタイルによって異なるIKEAの商品
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、立体造形家・雑貨コレクター・森井ユカが出演。世界各国のIKEAについて語った。
黒木)今週のゲストは立体造形家で雑貨コレクターの森井ユカさんです。スーパーマーケットだけでなく、「IKEAのことなら森井ユカに聞け」と。『IKEAマニアック』という本もお出しになっています。
森井)IKEAはスウェーデンの会社です。スウェーデンはインテリア・デザインのトップと言われています。北欧デザインと言うと、少し手の出しづらい、遠くにある存在なのですが、IKEAはリーズナブルな庶民的な価格で提供しています。しかも、北欧デザインのエッセンスはそのままです。デザインのよいものを低価格で買えるということは、魅力的だと思います。
黒木)世界各国にあるIKEAへも行っていらっしゃるのですか?
森井)15ヵ国くらいは行っています。スウェーデンはもちろん、フランス、イギリス、ドイツ、台湾、中国、マレーシア、韓国にもあります。いま行きたいのはインドのIKEAです。
黒木)それぞれの国で特徴はあるのですか?
森井)スウェーデンでデザインしていますので、ほぼ同じものが各国並んでいますが、生活スタイルに沿って、ほんの少しだけ異なる部分があります。例えば靴を脱ぐか、脱がないかの文化の違いや、フォークか箸か。そういう部分で多少の違いはあります。
黒木)IKEA自体は、その国に合わせたものでデザインを送り込んでくださっているのですか?
森井)基本的には、世界中同じデザインということで製品をつくっています。そのなかから国によって、どれが選ばれるかという違いが出ます。
黒木)選ぶのですね。
森井)そうです。もともとはどの国の、誰が使ってもいいようにというデザインでつくっています。ですので、いろいろな国に行きましたが、すごく安心します。どこに最初に行くと何があるのか、どのくらい歩くとレストランがあるのかという設計も同じです。
黒木)なぜインドに行きたいのですか?
森井)開店時に地域で歓迎されることはよくあるのですが、インドは盛り上がり方が尋常ではないのです。どのように地域に受け入れられているか、とても興味があります。
黒木)文化が違いますし、使い方も違うでしょうし、国民性も違うはずですよね。そんなにもインドには受け入れられたのですか?
森井)インターネットで見る感じではそうです。インドに行ったことがないので、これを機会に行って、分析をしたいと思っています。
黒木)スーパーマーケットだとか、雑貨だとか。
森井)そうですね。
黒木)今年(2020年)中には行かれるのですか?
森井)計画中です。
黒木)どんなIKEAの楽しみ方がありますか?
森井)頻繁に商品が入れ替わるので、私は月に1回、IKEAへ見に行っています。新しく出たデザインは「NEW」というステッカーが貼られてあるので、それを一通りチェックします。
森井ユカ(もりい・ゆか)/立体造形家・雑貨コレクター
■1965年生まれ。東京都出身。
■桑沢デザイン研究所卒、東京造形大学大学院修了。有限会社ユカデザイン代表。
■広告のグラフィックデザインや、樹脂粘土を使ったキャラクターデザインなど、「立体造形家」として活躍。ねんど遊びセット「ねんDo!」の企画・デザインなども展開。
■また世界各国を旅するうちに、各地のスーパーマーケットで見かける日用雑貨に魅了され、さまざまな雑貨を集める「雑貨コレクター」としても活躍。
■スーパーマーケット自体にも精通し、47都道府県のスーパーマーケットを取材。「ご当地スーパーマーケットの達人」としても知られる。
■さらに雑貨好きの流れから「IKEA」についても精通。「IKEAの達人」としても活躍。
■著書に『森井ユカの 樹脂粘土で作るカワイイ!雑貨マスコット』『おいしいご当地スーパーマーケット』『スーパーマーケットマニア 北欧5ヵ国編』『IKEAマニアック』など多数。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳