似合う眼鏡とはレンズの真ん中に黒目がくるもの!
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、眼鏡ライターの伊藤美玲が出演。眼鏡を選ぶときのコツについて語った。
黒木)今週のゲストは眼鏡ライターの伊藤美玲さんです。
ご自身も数多く眼鏡を所有されていますが、眼鏡ライターとして、紹介するときにどのようなことに気を付けて紹介なさるのですか?
伊藤)眼鏡好きとして、雑誌の眼鏡についての記事を読んでいたときに、眼鏡を知らない人が原稿を書いているということがわかってしまうのですね。
黒木)どういったところですか?
伊藤)専門用語の使い方が間違っていたり、1本の眼鏡に対して120文字の解説があるとしたら、「そこをわざわざ言うか?」ということが書いてあったりするのですよ。「この眼鏡のいいところはこっちではないか?」と思ってしまうのです。
黒木)例えば、この菱形の変わった形の眼鏡だったら、どういう説明をするのですか?
伊藤)写真だと菱形という形は伝わると思うので、このテンプルエンドの美しさや、これはスイスのブランドなのですが、日本の工場で作られています。ですので、そのような背景や、なぜこのデザイナーはスイスではなく、日本で作っているのかという情報を入れ込んだりします。また、この眼鏡はカタカナでモデル名が「ポガニー」と書かれています。彫刻家の方からインスパイヤーされてこの形になっているそうなのですが。
黒木)すごく繊細ですね、この眼鏡は。伊藤さんが眼鏡を選ぶときはどのようにして選ぶのですか?
伊藤)似合う、似合わないということは顔型で語られることが多いと思いますが、私はそれを否定します。眼鏡の形も人の顔も、絵で描くように丸や三角ではないと思うのですね。そんな単純なものではないので、そういうセオリーを忘れてもらって、まずサイズに気を付けます。
黒木)幅とかですか?
伊藤)レンズの中心に黒目が来るようなものを基準に選ぶと、顔型は関係なくいろいろな形の眼鏡が似合いやすいです。
黒木)あとはどういうことに気を付ければ良いですか?
伊藤)そのサイズ感さえ気にしていれば、あとは「好き」ということを大事にしてほしいと思っています。お洋服やアクセサリーを買いに行くとき、好きなデザインをまず手に取るではないですか。眼鏡も同じようにその「好き」という感覚を大事にして試着をしてほしいと思います。「私にはこの形は無理だから」と決めつけないでいただきたいですね。同じ丸でも小さい丸とおおきな丸とでは似合い方も違いますし、プラスチックなのかメタルなのか、色はシルバーなのか赤なのかというところで変わって来るので、「私にはこの形はダメ」という決めつけはしないほうがいいと思います。
伊藤美玲/眼鏡ライター■保険会社、出版社勤務を経て、2006年、フリーのライターとして独立。
■眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪ねるようになるうち、仕事が眼鏡中心に。
■眼鏡専門誌などを中心に、眼鏡にまつわるインタビューやコラム記事を執筆。デザイナーへのインタビュー、工場の取材など眼鏡にまつわる様々な仕事で活躍中。
■2015年から2017年まで、眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査員も務めた。
※「iOFT」は、International Optical Fair Tokyoの略称です。
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