「東京パラリンピック後も注目を続けて欲しい」~障害者スポーツ関係者の願い

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月6日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。障害者スポーツについて解説した。飯田浩司が休みのため新行市佳が進行を務めた。

東京2020【有明アリーナ完成披露式典】アリーナ内は多くの木材が使用されている=2020年2月2日、東京都江東区有明 写真提供:産経新聞社

オリンピック、7日から首都高にルートの周知看板を設置

東京2020オリンピック・パラリンピック組織委員会は5日、首都高速道路における選手らの輸送ルートを示す看板の設置作業を、7日午前0時ごろから開始すると発表した。首都高への設置作業は3月末までで、およそ500枚を予定している。

新行)東京2020パラリンピックまでは、きょう(6日)であと201日になりました。

竣工時(2019年12月23日撮影)(有明アリーナ-Wikipediaより)

東京パラリンピックは共生社会を目指すファクター

鈴木)カウントダウンということですよね。新型コロナウイルスの問題もあるので、新たなオリンピック問題の取り組みが出て来ているのですが、まずはこれを聴いてもらいたいと思います。このヴァイオリンは、葉加瀬太郎さんのつくった曲で『Legacy』という曲です。何かを残して行こうという意味合いなのですが、実は障害者スポーツの応援ソングなのです。なぜこのタイトルがついたかというと、東京パラリンピックで「障害者はこんなに頑張っているのだな」ということではなく、それをみんなで支えたり、そこに参加したり、世界から集まる障害のある人と健常者が交流し、一緒に暮らすことで共生する社会というものを次に残そうと。パラリンピックが終わったら終わりではなく、共生する社会をレガシーにしようということなのです。パラリンピックは障害者スポーツとは言うけれど、これからは少子高齢化が進んで、高齢化社会になって行くわけです。いずれは3人に1人が65歳以上になると言われている。高齢者は足が弱くなったり、僕は目も老眼です。つまり、高齢者との共生社会もつくらなければいけませんから、そういうきっかけにもなります。だから、パラリンピックの意味は非常に大きいのですよ。応援する人には、そういうことを考えてもらおうという曲でもあるのです。新行さんも、あちこちへ取材に行ったり、体験したりしているのでしょう?

新行)私よりもずっと昔から取材されている方々がいらっしゃるので、恐縮なのですけれど。

鈴木)それは違うのですよ。私も障害者スポーツを30年くらい取材していますが、新しい人たちがこのテーマに興味を持って、取材を始めてくれることに意味があるのですよ。私たちは慣れ切っているから「障害者スポーツはこうだよね」とわかったつもりで見てしまうけれど、新行さんのような新しい目線で障害者スポーツを見ることによって、私たちも気が付くことがものすごく多いのです。実は東京都のキッズプレスというところで、先生みたいなことをやっているのですよ。そこでは小学生の子どもたちが、スマホでビデオジャーナリストをやっています。毎月1回くらいのペースで選ばれた50人くらいの人たちが、この前はパラリンピックの競技を取材して、自分たちでレポートをまとめていました。これは東京動画というものに上がっています。小学生だし経験がないわけだから、映像も少しうまく行っていなかったりするのですが、感じる目はものすごく純粋なのですよ。障害者スポーツの体験をして、いろいろなことに気が付き、まとめたものを観ると私たちが教えられるくらいです。こういう目で障害者スポーツに関わるのは大事だし、新行さんのように若い記者がどんどん入って来るのは、いい発信だと思うのですよ。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

障害者スポーツへの投資は未来の共生社会への投資

新行)東京パラリンピックが決まってから、パラスポーツに注目が集まっているのは取材しても感じられて、最近では取材するメディアの数も増えましたし、取り上げる機会も増えました。例えば、障害者スポーツの連盟にスポンサーとして協賛する企業や、アスリート雇用も増えたというのは実感としてあるのですが、そこで注目されたものが、東京パラリンピックが終わった瞬間に切れてしまうのが怖いなと感じています。もちろん、東京パラリンピックが終わっても取材は続けて行きたいと思っているのですが、連盟の関係者にお話を伺うと、「東京パラリンピックが終わったと同時に、サポートしてくれるスポンサーの数が減ってしまうことは覚悟している。でも、少しでも残って欲しいし、注目はし続けて欲しい」という声が聞こえて来ます。

鈴木)協賛企業が縮小したり、引き上げたりする話も出ています。障害者スポーツの団体そのものが人数を減らしたり、簡素化するという話もありますが、これでは意味がないですよね。単にこれはイベントに対する出資ではなく、共生社会のためのお金なのだという意識を、企業さんが持ってくれるといいのですが。パラリンピックは大会が終われば終わりではなく、その後の方に意味があるのだということを考えてもらいたいです。

新行)東京パラリンピック以前は、海外の遠征でもユニフォームを自分たちの財布から出していたという選手がすごく多いのですよね。東京パラリンピックが決まってサポートが増えてくれて、すごく助かっているのだと。今回の東京パラリンピックに向けて若手選手の発掘も進んでいて、東京パラリンピックはもちろん、その先のパリパラリンピックにもつながって行く選手です。そういう選手を発掘したのであれば、次々と育って欲しいと思います。

鈴木)終わった後からがスタートかもしれませんね。

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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