典型的な初期症状とは~感染症専門医が解説 新型コロナウイルス

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ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!激論 Rock & Go!」(4月16日放送)に日本感染症学会の専門医で東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授が出演。新型コロナウイルス感染症の初期症状と検査体制について解説した。

SARS-CoV-2のSEM写真。中央の細胞表面から、黄色で示されるSARS-CoV2が放出されている。National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID) -Wikipedia2019『新型コロナウイルス』より

感染した疑いを持ったら……

辛坊)どういう症状が出たら自分は新型コロナだと疑った方がいいのか、逆に疑いを持ったときにどうしたらいいのか。初期症状で典型的なものはあるのですか?

寺嶋)初期症状は37.5度くらいの微熱だったり、喉が痛いとかだるいという様子ですね。

辛坊)仮に先生のおっしゃるように37度以上の熱がずっと続いて体もだるいし呼吸も苦しいと思ったときに、この間からアビガンのような具体的な薬の名前が出ていたりするではないですか。もともと国の指導では、健康な人が37.5度以上の熱が4日続いたらという話がありました。それはいまでも変わっていないですか?

寺嶋)いまでも変わらないです。

日比谷公園(写真左下)

いまだ整わない検査体制

辛坊)お医者さんとしては、そうなった患者さんにはどうして欲しいですか?

寺嶋)本当は、いろいろな体制が整っていたら、症状が出た時点で受診する。例えば、インフルエンザの時期に急に高い熱が出たら、これはインフルエンザかなと思って受診しますよね。すぐにインフルエンザの検査をしてもらって、15分くらいで結果がわかりますよね。そうしたらインフルエンザの薬を貰って、定められた日数休む。そういう風に新型コロナもなるのが理想的ですが、そうなるためには軽い人がどこで受け皿になるのか、検査をするときに医療従事者へうつらないようにするためにはどうしたらいいか、あるいは15分でわかるような検査キットもまだできていません。でも、もしそうなれば心配されている人もはっきりとわかるし、検査キットの感度も大事です。あくまで理想的な話ですが、アビガンという薬も比較的軽症の時期に飲んだ方が効果があるというのが中国の報告ではそういった様子です。そして、早くに診断結果が出ていればもちろん出かけないし、新型コロナだという心構えで自分でも様子を観察できるし、医療従事者も自宅待機であっても電話で様子を聞くことができます。でも、いま言ったようになるにはいろいろなところの整備や検査体制が整う必要がありますが、そうなればいいなと思っています。

辛坊)そうですね。私がいま何でも政策決定できるなら、日比谷公園に大きなテントを立てます。開け放したところにお医者さんに来ていただいて、感染の心配がある人を全員集めて屋外で診療してPCR検査を全員にして、陽性の人は借り上げたホテルにどんどん入っていただいて、重症の人だけ病院に収容する。軽症の患者はそっちに移すという体制を大規模につくればいいと思うのです。

寺嶋)それも手だと思います。そういう検査をする設備をつくる、受け皿をつくる。僕が考えたのは、よく町中に2,3分で写真を撮る機械がありますよね。ああいうのをいっぱいつくって、患者さんはそのなかに自分で座って、別室の空気が通らないところに医療従事者がいて。それで、鼻の中に入れて自分で取ってもらうのですよ。そんなに難しいことではないので、窓越しに検査方法を指示して自分で綿棒を入れてもらって、自分で検査キットに入れてもらってそれを受け取るということになると検査員には防護服も必要ないし。そういうのを日比谷公園みたいなところにつくれば恐らく多くの人の検査ができて、いま足りなくなっているような物資も節約できると思います。

辛坊)先生とはそんな話を1ヵ月くらい前からしていましたが、全然進んでいないですね。

寺嶋)こうできればいいなというのは自由に言い合えますが、行政的にはいろいろなところが整わないと難しいのかもしれません。

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