ミニシアターが打ち出す、映画興行のいま

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第819回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、映画館に行かずに映画を楽しめる! オンライン映画館をご紹介します。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

劇場を守るため、独自のキャンペーンを展開する!

新型コロナウイルスの感染拡大で、緊急事態宣言の対象が全国に広がったことを受け、映画館も休館が相次いでいます。

劇場公開を予定していた新作映画も公開を延期せざるを得ない状況が続いている現状において、さまざまな打開策が模索されるなか、オンラインでの映画上映を実現するとともに、映画館を支援しようとする新たな取り組みが行われています。

東京都内を中心に展開するミニシアター・アップリンクも、そのひとつ。映画館の休館にあたり、外出を控える映画ファンに向けた独自のキャンペーンを展開しています。

※写真は『リアリティのダンス』より

それは、アップリンクが運営するオンライン映画館「アップリンク・クラウド」にて、2980円で配給作品60本を見放題で楽しめるというもの(期限はクーポンコードの購入から3ヵ月間有効)。気になる作品ラインナップは…。

カルト映画愛好家から熱烈な支持を受けているアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『リアリティのダンス』『エンドレス・ポエトリー』。

イスラム国(IS)との戦闘により瓦礫と化したシリア北部の街コバニで、手作りのラジオ局を立ち上げた大学生たちの姿を追ったドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』。

アイススケートをスポーツから芸術へと昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリーの素顔に迫る『氷上の王、ジョン・カリー』。

邦画では、オダギリジョーと浅野忠信の共演が話題となった黒沢清監督の『アカルイミライ』や、魚喃キリコの人気漫画を映画化した矢崎仁司監督による『ストロベリーショートケイクス』など、アート系作品から気鋭監督の“見逃せない1作”までズラリと揃っています。

※写真は『ラジオ・コバニ』より

そして「60本見放題キャンペーン」に加えて、「アップリンク・クラウド寄付込み見放題」も実施中。映画は、通常プラン、寄付込みプランともに、動画配信プラットフォームVimeoを通じて配信。クーポンコードとして、見放題の権利が発行されます。

また映画館で映画を楽しめる“安心安全な状態”になったときに利用できる「特典付き回数券」も発売中(商品の発送は6月以降)。こちらはアップリンク渋谷・吉祥寺・京都の3劇場で利用できるソフトドリンク付きの上映回数券で、オリジナルトートがセットになった商品も。

飲食店の支援の一環として注目されている「さきめし」のようなシステム…と言えば、わかりやすいかもしれませんね。

※写真はアップリンク吉祥寺内覧会にて

邦画やハリウッドの超大作に限らず、古今東西のさまざまな作品を日本で鑑賞できるのは、ミニシアターの存在があるからこそ。日本の映画文化の根幹を担って来たと言っても、過言ではありません。

世界中の名画を日本の映画ファンに紹介して来たアップリンクとともに、映画の未来を応援してみてはいかが。

■アップリンク・クラウド「60本見放題キャンペーン」
https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2311/

■アップリンク・クラウド寄付込み見放題
https://uplink-co.square.site/

 

<作品情報>

■リアリティのダンス(2014年日本公開)
監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
原作:アレハンドロ・ホドロフスキー「リアリティのダンス」(文遊社刊)
音楽:アダン・ホドロフスキー
出演:ブロンティス・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、イェレミアス・ハースコヴィッツ、クリストバル・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー
原題:La Danza de la Realidad(The Dance of Reality)
(C)photos Pascale Montandon-Jodorowsky (C)"Le Soleil Films” CHILE ・”CAMERA ONE” FRANCE 2013

■エンドレス・ポエトリー(2017年日本公開)
監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
撮影:クリストファー・ドイル
出演:アダン・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、ブロンティス・ホドロフスキー、レアンドロ・ターブ、イェレミアス・ハースコヴィッツ
原題:Poesía sin fin(Endless Poetry)
(C)Photo:©Pascale Montandon-Jodorowsky (C)2016 Satori Films, Le Soleil Films y Le Pacte

■ラジオ・コバニ(2018年日本公開)
監督・脚本:ラベー・ドスキー
出演:ディロバン・キコ
原題:Radio Kobani

■氷上の王、ジョン・カリー(2019年日本公開)
監督:ジェイムス・エルスキン
出演:ジョン・カリー、ディック・バトン、ロビン・カズンズ、ジョニー・ウィアー、イアン・ロレッロ
ナレーション:フレディ・フォックス
原題:The Ice King
(C)New Black Films Skating Limited / (C)2018 Dogwoof 2018

■アカルイミライ(2003年)
監督・脚本・編集:黒沢清
出演:オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也、笹野高史、白石マル美、りょう、小山田サユリ、はなわ、加瀬亮、森下能幸、佐藤佐吉、三島ゆたか、松山ケンイチ、ユージ

■ストロベリーショートケイクス(2006年公開)
監督:矢崎仁司
脚本:狗飼恭子
原作:魚喃キリコ「strawberry shortcakes」(祥伝社刊)
出演:池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子、前田綾花、宮下ともみ、桂亜沙美、高橋真唯、矢島健一、牛嶋美彩緒、伊藤清美、諏訪太朗、高取英、保坂和志、戌井昭人、奥村公延、中原ひとみ、加瀬亮、趙民和、村杉蝉之介、いしのようこ、安藤政信

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。

機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。

初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。

トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。

八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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