新型コロナ~第2波での自粛についてシミュレーションするべき
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月9日放送)にジャーナリストの有本香が出演。中国が新型コロナウイルスに関する白書を発表したニュースについて解説した。
中国が新型コロナウイルスに関する白書を発表
中国政府は7日、新型コロナウイルスに関する初の白書を発表した。初動の遅れや情報隠しが世界中の感染拡大を招いたという国際的批判に反論し、「中国に汚名を着せることや政治化に断固反対する」と書かれている。
飯田)汚名を着せるというか、事実を指摘したのみなのですが。武漢から出たのは間違いないですし、その後に封じ込められなかったのも間違いないです。
有本)この白書も謎ですが、これを真に受ける国もないと思います。
飯田)ここへ来て、WHOも中国の動きに疑念を抱いていたと言い出しています。
WHOに代わる新たな機関をつくる動きに日本は乗るべき
有本)よき方向に向けるために、あえて中国を持ち上げていたとか。わけがわかりません。日本もここは厳しい対応をするべきだと思います。いまWHOに代わる新しい枠組みをつくろうという動きが出ていますが、これに積極的に乗って行くべきです。それしか道はありません。WHOは中国の影響が大きくなりすぎただけでなく、もはや政治の場になってしまっています。専門家集団が国境を越えて拡がる感染症等、また国を越えて解決しなければならない健康問題に関して、WHOに代わる、科学的に向かえる機関が必要です。機関を新たにつくり、古い組織に関しては縮小して行く。日本はお金を300億円出すことを決めましたけれども、これを最後にしたらいいのではないでしょうか。
飯田)アメリカ側が提唱していますが、ブラジルからも乗ろうと声が出ています。
有本)ブラジルは被害が大きくなりましたからね。それは切迫していることだと思います。
飯田)いままで、一帯一路によってお金が注ぎ込まれていて、声があげられなかったような国もさすがに。
第2波での自粛の仕方をシミュレーションする必要がある
有本)国民の命に直結しているだけでなく、経済活動も麻痺させられたわけですから、中国に対して恨み辛みだと思います。もう1つ新型コロナウイルスに関して言うと、日本でも医療関係者が第2波、第3波への警戒ということを強く表明されています。この疫病の特徴が徐々にわかって来て、予防として自分たちができることもわかって来ました。けれども、毒性が弱くなっていると言われているウイルスが、再び感染力が強いものとして来るのかどうかわかりません。自粛をするときに、最初はわからないからとりあえずすべて止めるという方向でしたが、第2波が来たときには、やっていい部分を具体的にいろいろとシミュレーションしておく必要が政府にもあると思います。
飯田)政府やそれぞれの自治体、都道府県。いまは夜の街ばかりが報道されますが、カウンターだけのバーなら、仕切りがあれば楽しめるのではないかと、個人的には思ってしまいます。
有本)このスタジオでも、アクリル板が私と飯田さんとの間に立っていますが、違和感がありませんよね。そういう予防策もあります。夜の街と言われていますが、クラスターが発生したとされるホストクラブですけれど、夜の街の人に聞くと、ホストクラブは少し特殊だと言います。それと一緒にされたら困ると。
大阪府がつくった感染経路がたどれるアプリ
有本)先週、大阪に行って取材をしましたが、大阪府がアプリをつくりました。QRコードを読み込んでメールを送るというものです。感染者が出た場合は、すぐにメールに対して発信があり、感染経路がたどれる仕組みです。これに1万社くらいが加盟することになっていますが、それだけでなく、お店の今後の振興策を結び付けて行こうということもあります。いまのところ、このアプリはシンプルなものですが、もう少し改良を加えて、いろいろな情報発信のあり方、スマホの機械に対して直接メッセージを送るなど、発展形を考えているようです。これは夜のお店にとっては力強い味方になるのではないかということもあるようで、東京の夜の商売をやっている方では、独自に導入しようという自衛策も出ているようです。
飯田)位置情報と連動させて、個人に対してお店のプロモーションをかけるとか。
有本)プロモーションもかけられるし、お店ごとにQRコードがあって、それを読み込むわけですから、どこに行ったかはそのスマホでわかります。
飯田)何かあったときは感染経路をたどれるし。
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