『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第854回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、Netflixにて全世界配信中の『泣きたい私は猫をかぶる』をご紹介します。

『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

「泣きたい私は猫をかぶる」

新進気鋭のクリエイターが集まるスタジオコロリドが贈る青春ファンタジー

第42回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞した『ペンギン・ハイウェイ』を手がけたアニメーションスタジオ、スタジオコロリド。

新進気鋭のクリエイターが集まる注目のスタジオによる長編アニメーション映画第2弾となるのが、『泣きたい私は猫をかぶる』です。

本作は当初、劇場版アニメーションとして全国の映画館での公開が予定されていましたが、新型コロナウイルス拡大の影響を鑑みて劇場公開は断念。Netflixでの独占配信となりました。

『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

「泣きたい私は猫をかぶる」

『泣きたい私は猫をかぶる』のあらすじ

笹木美代は、明るく陽気な中学2年生の女の子。空気を読まない言動でいつも周囲を驚かせ、クラスメイトからは“ムゲ(無限大謎人間)”と呼ばれている。

しかし本当のところは、誰よりも周囲に気を使い、“無限大謎人間”とは裏腹に自分の感情を抑えて過ごしていた。

そんなムゲが思いを寄せているのが、クラスメイトの日之出賢人。毎日果敢にアタックするものの、まったく相手にされない日々。それでもめげずにアピールし続ける彼女には、実は誰にも言えない秘密があった。

ある夏祭りの夜、ムゲは、お面屋にいた猫店主から「かぶると猫に姿を変えることができる」という不思議なお面をもらう。それ以来、猫・太郎として日之出の家に通っているのだ。

猫でいれば、日之出との距離も縮まり、周囲との関係に悩むこともない。次第に、猫として過ごすことが心地よくなって行くムゲだったが、いつしか猫と自分の境界線が曖昧になり始め…。

『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

「泣きたい私は猫をかぶる」

『泣きたい私は猫をかぶる』のみどころ

自由奔放でちょっぴり風変わりなムゲの声を担当したのは、本格派女優でありながら『借りぐらしのアリエッティ』や『風立ちぬ』などの話題作にも出演している志田未来。

そしてクールだけど猫の太郎にだけは素直な気持ちを打ち明ける日之出賢人役には、「鬼滅の刃」をはじめ人気作品に多数出演し、声優界で絶大な人気を誇る花江夏樹。人気実力ともに申し分ない2人のダブル主演が実現しました。

さらに、謎のお面屋の猫店主に山寺宏一、ムゲと日之出の担任教師におぎやはぎの小木博明など、豪華なボイスキャストが揃っています。

『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

「泣きたい私は猫をかぶる」

ファンタジーな設定のなかに丁寧な人物描写を積み上げることで、多感で繊細な思春期の悩みや心情を鮮やかに映し出した本作。青春真っ盛りの10代の少年少女はもちろん、かつて青春時代を経験した大人も、等身大の登場人物たちに親近感を覚えることでしょう。

摩訶不思議な猫の世界で繰り広げられる、普遍的な青春ファンタジーです。

『泣きたい私は猫をかぶる』劇場公開から配信へ

「泣きたい私は猫をかぶる」

<作品情報>

『泣きたい私は猫をかぶる』

Netflixにて全世界独占配信中
監督:佐藤順一・柴山智隆
脚本:岡田麿里
音楽:窪田ミナ
主題歌:「花に亡霊」ヨルシカ(ユニバーサル J)(作詞・作曲・編曲:n-buna)
企画:ツインエンジン
制作:スタジオコロリド
声の出演:志田未来、花江夏樹、寿美菜子、小野賢章、千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔、小木博明、山寺宏一
英題:A Whisker Away
(C) 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
公式サイト
https://nakineko-movie.com/
https://www.netflix.com/jp/title/81281872

<ジャンル>
アニメーション 青春 ファンタジー ロマンス Netflix

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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