『ワイルド・ローズ』ジェシー・バックリーの歌声に魂が震える!
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第856回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、6月26日に公開された『ワイルド・ローズ』をご紹介します。
『ワイルド・ローズ』のあらすじ
カリスマ的な歌声を持つローズ=リン・ハーランは、故郷スコットランドからアメリカに渡り、カントリー歌手として成功することを夢見ている。
しかし、2人の子どもを抱えるシングルマザーで、刑務所から出所したばかりの彼女にとって、それは叶え難いものだった。
家政婦として働くローズの歌声を聞いた資産家のスザンナは、その才能に感動。彼女をサポートして行くことに。
夢へと一歩ずつ近づいて行くローズだが、夢を追い求めることは同時に、愛する母親や幼い子どもたちを時として傷つけてしまうことでもあった…。
歌手になる夢を追いかけるシングルマザー! 世界が絶賛した音楽ドラマ
主題歌「GLASGOW」が、本年度の賞レースで音楽賞を席巻。ナショナル・ボード・オブ・レビュー<インディペンデント映画TOP10>をはじめとする世界中のインディペンデント映画賞で、作品賞・主演女優賞を受賞した『ワイルド・ローズ』。
世界が絶賛した音楽ドラマが、待望の日本公開となりました。
『ワイルド・ローズ』のみどころ
あふれる才能と大胆さを持つ主人公ローズ=リン・ハーランを演じるのは、『ジュディ 虹の彼方に』や『ドクター・ドリトル』など、注目作への出演が続くジェシー・バックリー。
女優だけでなくシンガーソングライターとしても活躍する彼女に、歌姫ローズ像はピタリとハマり、夢と現実、そして家族との狭間でもがき苦しむ姿を、演技と歌唱の両面から力強く表現しています。
繊細かつパワフルな歌声は、まるで“音楽の神様”が乗り移ったかのよう。とりわけラスト5分の歌唱シーンは、圧巻の一言です。
破天荒だけど愚直すぎるローズの生き様に、あなたも瞬く間に虜になってしまうことでしょう。
夢か家族か。若さと才能を兼ね備え、遂に掴んだチャンスを前に、葛藤する彼女がたどり着いた答えとは?
それはきっと、主題歌「GLASGOW」のなかに…。
<作品情報>
『ワイルド・ローズ』
2020年6月26日(金)からヒューマントラストシネマほか全国ロードショー
監督:トム・ハーパー
脚本:ニコール・テイラー
音楽:ジャック・アーノルド
出演:ジェシー・バックリー、ソフィー・オコネドー、ジュリー・ウォルターズ
(C)Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
原題:Wild Rose
公式サイト https://cinerack.jp/wildrose/
<ジャンル>
音楽 ドラマ ヒューマン
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/