『人数の町』中村倫也主演! あなたも“町”の住人になってみる?

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第893回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、9月4日から公開の『人数の町』をご紹介します。

『人数の町』

多くのCM・MVを手がけて来た荒木伸二によるオリジナル・ストーリー

そこは、社会的しがらみも不安も存在しない“町”。出入りは自由なのに、決して離れることができないその場所は、果たして“理想郷”か“ディストピア”か……。

これまで数多くのCM・MVを手がけて来た荒木伸二による初長編映画『人数の町』。第1回木下グループ新人監督賞・準グランプリを受賞した、新感覚のディストピア・ミステリーです。

『人数の町』

『人数の町』のあらすじ

借金取りに追われ、暴行を受けていた蒼山は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。蒼山を“デュード”と呼ぶその男は、彼に“居場所”を用意してやると言う。

誘われるままについて行ってみると、そこはツナギを着た“チューター”たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証されている奇妙な“町”だった。

深く考えることなく“町”での時間を過ごしていたある日、蒼山は新しい住人・紅子と出会う。彼女は行方不明になった妹を探しに、この街にやって来たのだという。

他の住人たちとは異なり、思い詰めた様子の彼女が気になる蒼山だが……。

『人数の町』

『人数の町』のみどころ

主人公・蒼山を演じるのは、卓越した演技力で幅広いファン層を獲得し続ける中村倫也。

ひょんなことから“町”の住人となり、そこで出会う人々との交流を通じて“町”に隠された奇妙な謎を明かして行く様子を、スリリングに演じています。

またヒロインに起用されたのは、話題作への出演が続く石橋静河。力強い瞳が印象的で、本作でもその確かな存在感を発揮。

さらに本作が映画デビューとなる立花恵理や実力派俳優の山中聡など個性的な面々が“町の住人”となり、作品の世界観をより深く掘り下げています。

『人数の町』

「幼少期から多数決が苦手で、人間が“人数”に変わるときに恐怖を覚える」という、荒木伸二監督の深層心理が随所に垣間見える本作。

確かにこの“町”は、観客として傍観しているだけでも、何となく楽しそうで煩わしいものとは無縁な感じが……。しかしその一方で、どことなく変であり、何とも言えない“違和感”を覚える人も多いかも知れません。

もしかしたら日本のどこかに本当に存在するかも知れない“町”の住人に、あなたもなってみる?

『人数の町』

<作品情報>

『人数の町』

2020年9月4日(金)から新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
脚本・監督:荒木伸二
音楽:渡邊琢磨
出演:中村倫也、石橋静河、立花恵理、橋野純平、植村宏司、菅野莉央、松浦祐也、草野イニ、川村紗也、柳英里紗 / 山中聡
(C)2020「人数の町」製作委員会
公式サイト https://www.ninzunomachi.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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