『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第898回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、9月11日から公開の『窮鼠はチーズの夢を見る』をご紹介します。

『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

『窮鼠はチーズの夢を見る』

恋愛映画の名手・行定勲監督が描く、新しい愛のカタチ

10年以上にわたり熱狂的なファンに支えられて来た、水城せとなによる傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を、日本を代表する映画監督・行定勲が映画化。

揺れ動くふたりの狂おしくも切ない恋が、時に繊細に、時に大胆に展開します。

『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

『窮鼠はチーズの夢を見る』

『窮鼠はチーズの夢を見る』のあらすじ

広告代理店に務める大伴恭一は、学生時代から“自分を好きになってくれる女性”と受け身の恋愛を繰り返して来た。何となく結婚し、そして当たり前のように不倫もしている。

ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会した恭一は、今ヶ瀬から「ずっと好きだった」と告白される。突然の出来事に動揺を隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、2人は一緒に暮らすことに。

ただひたすらにまっすぐな今ヶ瀬の想いに、恭一も少しずつ心を開き、今ヶ瀬と過ごす時間が次第に心地よくなって行くが……。

『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

『窮鼠はチーズの夢を見る』

『窮鼠はチーズの夢を見る』のみどころ

主人公の大伴恭一を演じるのは、映画では『100回泣くこと』に続き、単独主演を務める大倉忠義。

どこまでも優しいけれど、その優しさが時として残酷さにもつながる。そんなつかみどころがない恭一を繊細に、そして艶やかに演じています。

そして恭一を一途に想う今ヶ瀬渉役には、『愛がなんだ』『カツベン!』など話題作への出演が絶えない実力派・成田凌。恭一に向ける潤んだ瞳が実に愛らしく、狂おしいほどに切ない恋心を抱く今ヶ瀬の姿は、観る人の共感を誘うことでしょう。

また2人を取り巻くタイプの異なる女性たちを、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子らがそれぞれ熱演しているのにも注目です。

『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

『窮鼠はチーズの夢を見る』

好きになってはいけないと頭ではわかりながらも、どうしようもなく惹かれてしまう葛藤や嫉妬心。複雑な心情を痛いほどリアルに描き出している本作。

男性同士の恋愛劇であることをわかっていながらも、大倉忠義と成田凌の質の異なる美しさに魅了されているうちに、やがて本作がもっとシンプルな“人と人”の恋の物語であることに気づかされます。

映画史上に名を残す、色褪せないラブストーリー。その余韻を、是非、スクリーンで。

『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義×成田凌 狂おしくも切ない恋

『窮鼠はチーズの夢を見る』

<作品情報>

『窮鼠はチーズの夢を見る』

2020年9月11日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督:行定勲
原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックスα」刊)
脚本:堀泉杏
音楽:半野喜弘
出演:大倉忠義、成田凌、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子
(C)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
公式サイト http://www.phantom-film.com/kyuso/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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