キャスターの辛坊治郎氏が9月28日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。この前日27日(日)に最終回を迎えた人気ドラマ『半沢直樹』(TBSテレビ系)について、自身が過去に出演した番組と重ね合わせながら言及した。
辛坊)最近、ドラマにはまっていますか。
増山さやかアナウンサー)私は辛坊さんが見ていない『愛の不時着』とか、あの辺りは見ていますよ。
辛坊)あの、パラグライダーが乱気流に巻き込まれてどこかに飛んで行っちゃうやつ?
増山)それなりにはまりましたよ。
辛坊)そうですか。私が最後にはまったドラマは、“冬彦さん”(『ずっとあなたが好きだった』<1992年 TBS系>)というのがあったんですけれども。
増山)すごく古い。
辛坊)だいぶ昔ですか。
増山)辛坊さんも最近のドラマ見た方がいいですよ。
辛坊)そうですか。“冬彦さん”のころに比べて、ドラマは進化しているんですか。
増山)進化していると思いますよ。
辛坊)“冬彦さん”見てた?
増山)見ていました。
辛坊)佐野史郎さんを一躍スターへ押し上げました。
増山)ああいう演技が好きだとしたら、たぶん『半沢直樹』みたいな大きなリアクションのドラマは好きですよ。
辛坊)ああ。大きいんですか、リアクションが。なんか、ほぼ歌舞伎らしいですね。
増山)そうですね。顔芸。
辛坊)「ほぼ歌舞伎」と言うと、歌舞伎のファンの人に怒られるんだよね(笑)。いろいろなところに気を使わないと喋るのが大変で……。(『半沢直樹』は)所作が大袈裟なんですか。
増山)そうです。セリフも大袈裟ですし。
辛坊)なるほどね。
辛坊)私、1990年から夕方のニュースをやっていたんです。関西ローカルで。いわゆる1つのニュースキャスターです。『ニューススクランブル』(読売テレビ)という番組だったのですが、これが私が始めたときはひどい番組で、私が初代のキャスターなんですけれど、とにかく視聴率がないんです。何%という話ではなく、視聴率があるかないかという話で、視聴率がないという番組を、私が初めて体験したのが、この夕方のローカルニュースだったのです。ここで最終的に7年経ったときに、裏番組の『MBSナウ』(毎日放送)という、当時関西ではダントツトップの番組を撃破して、私の番組がスタッフの頑張りでトップに立ちました。そのときの(『MBSナウ』の)キャスターは途中で降板されて、後に大阪市長になられて、その後橋下徹に追い落とされて、いま大阪で続く大阪都構想の流れにつながっていくわけです。
私が夕方のニュースをやっているときに、スタッフ、一部視聴者の方から「歌舞伎」と言われていました。決め台詞みたいなものを、ニュースコメントのあとや、節目で決めるわけです。「また、辛坊さんかぶいてる」と言われるなど、私の夕方のローカルニューススタイルは一時期、「歌舞伎」と言われたことがあります。
増山)『半沢直樹』スタイルですね。
辛坊)たぶんそうなんだと思う。その手の、ある種の誇張表現みたいなことに対して、この日本社会において、一定のファン層がいらっしゃるんだな、と。
増山)引っかかるんですよ、そのインパクトに。
辛坊)そうなんですよ。私も1990年代に、ありがたいことにスタッフの頑張りで成功した夕方のニュース番組を思い出して、この番組でもときどき歌舞伎で決めてみようじゃないかと。
増山)いいと思いますよ。冷めた目で見ていますから。
辛坊)もういいです……
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)