『罪の声』小栗旬×星野源 日本中を震撼させた未解決事件の真相とは……

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第925回】

『罪の声』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、10月30日公開の『罪の声』をご紹介します。

『罪の声』

塩田武士のベストセラー小説を完全映画化!

第7回山田風太郎賞、2016年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第14回本屋大賞第3位に選ばれた、塩田武士のベストセラー小説「罪の声」。

日本中を震撼させ、未解決のまま時効となってしまった昭和の大事件をモチーフに事件の真相と犯人像に迫るストーリーは、フィクションでありながらも「これが実在の事件の“真実”だったのではないか」と読み手に思わせるほどのリアリティに溢れ、大きな話題を呼びました。

原作者でさえも「映像化は容易ではない」と思っていたこの小説が、ついに映画化となりました。

『罪の声』

『罪の声』のあらすじ

平成が終わりを告げようとしているころ。新聞記者の阿久津英士は昭和に起きた未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる日々を送っていた。

35年も前の事件の真相を追い求めるなかで、阿久津にはどうしても気になることがあった。それは犯行グループが使用した脅迫テープに、3人の子どもの声が使用されていることだった。

一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品のなかからカセットテープを見つける。再生してみると聞こえて来たのは、幼いころの自分の声。

そしてその声は、35年前に複数の企業を脅迫し、世間の関心を引き続けた挙句に姿を消した謎の犯人グループによる脅迫テープと、まったく同じ声だった。

やがて2人は運命に導かれるように出会い、衝撃の真相が明らかになって行く……。

『罪の声』

『罪の声』のみどころ

主人公の阿久津英士役には、小栗旬。すでに時効になった事件をいまさら掘り起こす価値があるのか……という葛藤を繰り返すと同時に、記者としての矜持と向き合って行く役どころを、圧倒的な存在感で演じています。

そして曽根俊也役には、星野源。妻子あるごく普通の生活者が凶悪事件に関連していたことを知ってしまった戸惑いや恐怖を、繊細な演技で体現しています。

2人はテレビドラマでの共演経験はあれども、映画では初共演。彼らの芝居には常に静かな高揚感があり、ぐいぐいと物語のなかへと引き込まれて行きますよ。

『罪の声』

フィクションであることを承知のうえで鑑賞しても、劇中で描かれている“事件の真相”に言い得ぬ説得力とリアリティを感じずにはいられない本作。観る人の記憶や境遇によっても視点が異なり、さまざまな角度から感情移入できるのではないでしょうか。

昭和・平成が幕を閉じ、新時代が始まったいまだからこそ観て欲しい1作です。

『罪の声』

<作品情報>

『罪の声』

2020年10月30日(金)から全国東宝系にてロードショー
監督:土井裕泰
原作:塩田武士『罪の声』(講談社文庫)
脚本:野木亜紀子
音楽:佐藤直紀
主題歌:Uru『振り子』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、市川実日子、宇崎竜童、梶芽衣子
(C)2020 映画「罪の声」製作委員会
公式サイト https://tsuminokoe.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/


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