キャスターの辛坊治郎氏が10月28日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ソフトバンクとKDDIが28日に発表した、20ギガ(ギガは10億)バイトの携帯電話料金の新プランについて指摘した。
本体のauとソフトバンクの携帯の値段は変わらない
辛坊)菅内閣というと、目玉のスローガンは携帯電話の引き下げじゃないですか。ただね、ソフトバンクとKDDIがそれぞれ値下げを発表しているのですが、これも正直「これで終わりじゃねえだろうな?」というのが……
増山)これで終わりだとなんだかね……
辛坊)どういう結果になったかと言うと、少なくともソフトバンクとKDDIが28日発表したところによると、本体のauとかソフトバンクの携帯の値段は変わらないんですよ。
増山)何も触れていません。
辛坊)ワイモバイルはソフトバンクの傘下ですよね。auはUQモバイルと言って、いわゆる格安ブランドです。その格安ブランドで、いままでは10ギガバイトでauだと2980円、ソフトバンクの傘下のワイモバイルだと3680円だった。
20ギガバイトというと、かなりの動画もみられる契約ですが、今回その20ギガバイトでワイモバイルで4480円。UQモバイルだと3980円で、これがいままでに比べるとだいぶ安い。つまり、いままで10ギガバイトだったものが、新たに20ギガバイトで比較的安い、というものを出してきたということなのだけれども、これ、いまソフトバンクやauをつかっている人は関係ないじゃん。「携帯電話4割下がるんじゃねえのかよー!」って、そのへんでちょっと暴れたくなります。
増山)そうなんですよね。全員にこの恩恵はないんですよね。
辛坊)まさかこれで終わりじゃないだろうな?という感じです。NTTドコモがどのようなものを出してくるかなんですけれども。なんと言っても3社寡占状況ですから。もちろん、みんなで打ち合わせて「いくらにします」となると、独占禁止法違反に間違いなくなるのですが、結果的に同じというものはしょうがないですよね。「他社の値付けを見てうちも考えました」ということになると文句が言いようがないのだけれども。
格安ブランドにしてはちっとも格安じゃない
それにしても20ギガバイトでUQモバイル 3980円、ワイモバイルで4480円というのは、格安ブランドにしてはちっとも格安じゃない感じもするし、いま普通に契約している人にとっては何のメリットもないということです。これはちょっと、私はこういう小さなことよりも大きなことを政治にはやってもらいたいと思う反面、あんなにでかい話でみんなを期待させておいて、これはないだろうと思います。
増山)そうなんですよ。期待してたのに。
辛坊)ちょっと菅さんにはもうひと暴れしてもらわないと「これで終わりじゃねえだろうな?」って……
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)