宇宙空間でしかできない「新たな芸術」の可能性
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に神奈川県・平塚市博物館の学芸員である塚田健が出演。宇宙での人間の可能性について語った。
黒木)今週のゲストは宇宙や星のプロフェッショナル、神奈川県「平塚市博物館」学芸員の塚田健さんです。塚田さんは月旅行をしたいですか?
塚田)行きたいですね。
黒木)宇宙飛行士は目指さなかったのですか?
塚田)実はつい先日、新しい宇宙飛行士を募集するという発表がありました。その前は13年前でしたが、そのときは応募資格がありませんでした。今回は今回で13年経ってしまって、年齢的にも厳しいかなと思っていますが、興味はあります。
黒木)応募されたらいいのに。
塚田)泳げなければならないのですけれど、私は泳げないのですよ。
黒木)宇宙なのに泳ぐのですか?
塚田)宇宙遊泳の訓練をプールでやるのです。水のなかと無重力は似ているので、宇宙服を着ての水中訓練があります。25m×3往復を泳げなければいけないのですが、私は泳げないのですよ。
黒木)でも来年(2021年)だったら間に合うのではないですか?
塚田)月は歩いてみたいですね。
黒木)月を歩いてみたいという夢もおありなのですね。
塚田)そうですね。月の石を自分で取りに行きたいという思いはありますね。
黒木)宇宙飛行士にならなくても、宇宙旅行に行ける日もそう遠くないのではないでしょうか。
塚田)そうですね、民間の宇宙船もいまは人を乗せるようにしていますので、技術的にはそれほど難しいことではなくなって来ています。コストですよね。
黒木)そうですね、宇宙で撮影するなどのさまざまなニュースを見ますけれどね。
塚田)昔は宇宙に行くとなると、科学の実験がほとんどだったのですけれど、最近は「無重力では芸術ができるか」ということも行われるようになっています。宇宙に行くことで感性が変わって、宇宙ならではの文学や音楽というものができるようになるかも知れません。
塚田健(つかだ・けん)/平塚市博物館 学芸員(天文学)
■東京学芸大学大学院・教育学研究科・理科教育専攻修士課程修了。
■姫路市宿泊型児童館「星の子館」の天体観測担当嘱託職員を経て、平塚市博物館学芸員(天文学)。
■博物館でプラネタリウムの投影や講座の開催、特別展の制作などをしつつ、館外でもさまざまな天文普及活動を行っている。
■近著は『身近にあふれる「天文・宇宙」が3時間でわかる本』(明日香出版社)。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳