2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第959回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

世界中が新型コロナウイルスの猛威に揺れた、2020年。映画業界も多くの作品が公開延期や製作延期・中止を余儀なくされ、これまでにない体験の連続となりました。

そんな逆境のなかだからこそ、スクリーンで活躍するキャラクターたちに、勇気や感動を覚えたという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2020年に大活躍をみせ、2021年もその動向が気になる俳優・女優をクローズアップします。

2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

※写真は『約束のネバーランド』より

浜辺美波 デビュー10周年を前に、映画・ドラマに連続主演

清廉で爽やかなビジュアルと、思い切りのよい演技が魅力的な浜辺美波。

2020年は、映画『思い、思われ、ふり、ふられ』をはじめ、映画・ドラマへの主演ラッシュとなり、私たちを楽しませてくれました。

現在大ヒット公開中の『約束のネバーランド』でも、明るくポジティブな主人公・エマを熱演。もともと原作の大ファンだったということも手伝い、説得力ある演技を披露しています。

2021年は、1月1日25時からニッポン放送「浜辺美波のオールナイトニッポン」のオンエアが決定。デビュー10周年を迎える2021年最初の放送で、彼女がどんなことを語るのか、こちらも期待大ですね。

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※写真は『AWAKE』より

吉沢亮 “国宝級イケメン”だけじゃない、新たな魅力が開花

吉沢亮と言えば、美しすぎる容姿。特に目元が特徴的で、長いまつ毛に切れ長の二重。ウルウルとした瞳で見つめられると、たとえスクリーン越しでもドキドキしてしまう人も多いはず。

2020年は、『キングダム』で第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。『一度死んでみた』『青くて痛くて脆い』『さくら』と話題作に出演し、鮮烈な印象を残しました。

現在は、最新主演作『AWAKE』が公開中。本作は、将棋電王戦FINAL第5局の対局を題材に、コンピュータ将棋ソフトの開発者と将棋棋士の姿を描いた感動の青春ストーリー。

人づきあいが苦手で人間としても未熟だけれど、プログラミングを通して成長して行く主人公・英一を演じています。イケメンオーラを消し去ってもなお観客を引きつける、その俳優力に注目です。

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※写真は『アンダードッグ』より

北村匠海 俳優として、アーティストとして大活躍

俳優として、またダンスロックバンド「DISH//」のリーダーとして、若者の絶大な支持を受ける北村匠海。

2020年は『サヨナラまでの30分』をはじめ、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『さくら』『アンダードッグ』と、5本もの実写映画に出演。

なかでも、現在公開中の『アンダードッグ』では、天才ボクサー役を演じるために10kg減量して撮影に挑み、その表情はまるで別人のよう。俳優としてのポテンシャルの高さを発揮しています。

2021年も“俳優”や“アーティスト”といった枠に囚われず、“人間・北村匠海”として大躍進を続けることでしょう。

2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

※写真は『仮面病棟』より

江口のりこ 人気ドラマ出演で話題沸騰

日本の演劇界、そして映画界において、なくてはならない女優、江口のりこ。

すでに経験豊富なベテランだけに“ブレイク”という言葉はピンと来ないかも知れませんが、“2020年の顔”とも言うべき活躍をみせた女優のひとりと言っても過言ではないでしょう。

2020年は、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『仮面病棟』『君が世界のはじまり』『事故物件 恐い間取り』『ソワレ』に出演。リアリティのある演技で、作品をキリリと引き締めています。

そして何と言っても、世間に強烈なインパクトを与えたのが、ドラマ「半沢直樹」の国土交通大臣・白井亜希子。一体、誰がモデルとなっているキャラクターなのか……。白井大臣が登場するたびに、ネット上が騒然となったのは記憶に新しいところです。

たった数分の出演でも、江口のりこが演じるとキャラクターが生き生きと引き立って見える。幅広い役柄を自在に演じる彼女に、今後も目が釘付けですね。

2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

『約束のネバーランド』

■約束のネバーランド THE PROMISED NEVERLAND

大ヒット上映中
原作:「約束のネバーランド」白井カイウ・出水ぽすか(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:平川雄一朗
脚本:後藤法子
音楽:得田真裕
プロデューサー:村瀬健
主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「正しくなれない」(UNIVERSAL MUSIC)
出演:浜辺美波、城桧吏、板垣李光人、渡辺直美、北川景子
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:東宝
(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社 (C)2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会
公式サイト https://the-promised-neverland-movie.jp/

2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

『AWAKE』

■AWAKE

2020年12月25日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:山田篤宏
撮影:今井哲郎
照明:酒井隆英
録音:渡辺丈彦
美術:小坂健太郎
音楽:佐藤望
出演:吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、寛一郎、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まこと

将棋協力:日本将棋連盟
将棋電王戦協力:dwango DENSO DENSO WAVE
プログラミング協力:コンピューター将棋協会(CSA)
製作:木下グループ/制作協力:ザフール/制作・配給:キノフィルムズ
(C)2019『AWAKE』フィルムパートナーズ
公式サイト http://awake-film.com/

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『アンダードッグ』

■アンダードッグ

前編・後編 全国公開中
配信版「アンダードッグ」は、2021年1月1日(金)よりABEMAプレミアムにて全8話配信開始
監督:武正晴
原作・脚本:足立紳
音楽:海田庄吾
主題歌:石崎ひゅーい「Flowers」(Sony Music Labels Inc.)

製作:藤田晋、與田尚志
プロデューサー:佐藤現、平体雄二、宮田幸太郎
共同プロデューサー:谷口達彦、工藤良真
音楽プロデューサー:津島玄一
キャスティングディレクター:杉野剛
撮影:西村博光
照明:常谷良男
録音:藤丸和徳
美術:新田隆之、将多
編集:洲崎千恵子
音響効果:柴崎憲治
整音:瀬川徹夫
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:金森恵
装飾:龍田哲児、前屋敷恵介
スクリプター:川野恵美
助監督:齊藤勇起
制作担当:柿本浩樹

企画・プロデュース:東映ビデオ
制作プロダクション:スタジオブルー
配給:東映ビデオ
製作:ABEMA、東映ビデオ

出演:森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、新津ちせ、友近、秋山菜津子、芦川誠、二ノ宮隆太郎、上杉柊平、清水伸、坂田聡、徳井優、佐藤修、山本博(ロバート)、松浦慎一郎、竹原慎二、風間杜夫、柄本明 ほか

(C)2020「アンダードッグ」製作委員会
第33回東京国際映画祭 オープニング作品
公式サイト https://underdog-movie.jp/

2020年の顔! スクリーンを彩った俳優・女優たち

『仮面病棟』(※写真はAmazonより)

■仮面病棟

Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
監督:木村ひさし
原作:知念実希人(「仮面病棟」実業之日本社文庫 刊)
脚本:知念実希人、木村ひさし
脚本協力:小山正太、江良至
音楽:やまだ豊
主題歌:UVERworld「AS ONE」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:坂口健太郎、永野芽郁、内田理央、江口のりこ、朝倉あき、丸山智己、笠松将、永井大、佐野岳、藤本泉、小野武彦、鈴木浩介、大谷亮平、高嶋政伸
制作プロダクション:ファインエンターテイメント
製作幹事・配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2020 映画「仮面病棟」製作委員会
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/kamen-byoto.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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