【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第964回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、1月1日に公開された『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』をご紹介します。
主演ドニー・イェン×監督・谷垣健治で贈る、熱血アクション!
『イップ・マン』シリーズを代表作に持ち、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『ムーラン』などハリウッドでも活躍する世界的アクションスター、ドニー・イェン。
彼が激太りの熱血刑事に扮し、日本を舞台に活躍する『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』が日本公開となりました。
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』のあらすじ
ある事件がきっかけで、証拠管理部署へと異動となってしまった熱血刑事チュウ・フクロン。プライベートでは大切な約束をすっぽかしてしまい、婚約者からは別れを切り出される始末。
すっかり身も心も疲れてしまったフクロンは、事件現場で体を動かすこともなくなり、ストレス解消として暴飲暴食を繰り返したがために、半年後にはポッチャリ刑事“デブゴン”になってしまう。
あるとき、容疑者を護送するため日本に降り立ったフクロンだったが、目を離した隙に容疑者が逃走。行方知れずとなってしまう。
このままでは香港に戻れない! フクロンは、日本の遠藤警部、歌舞伎町で暮らすシウサーやフォンワーと協力し、捜査を進めて行く。すると、その影には巨大な陰謀が隠されていた……。
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』のみどころ
サモ・ハン・キンポー主演『燃えよデブゴン』(1978年)をオマージュし、現代に誕生した新生デブゴン、チュウ・フクロンを演じたのはドニー・イェン。120キロのポッチャリとした体型に、「これが本当にドニー・イェン?」と驚くことしきり。
しかし外見とは裏腹に、並外れた身体能力から繰り出すキレのあるアクションは“宇宙最強”! ドニー・イェン史上、もっとも“ギャップ萌え”とも言えるチャーミングなキャラクターが誕生しました。
またフクロンをサポートする遠藤警部役の竹中直人をはじめ、丞威、渡辺哲、お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーなど、曲者揃いな日本人キャストも見どころのひとつとなっています。
メガホンを取った谷垣健治監督は、25年前に単身香港に渡り、コネクションゼロからスタントマンとしてのキャリアを積み上げて来た人物。
ドニー・イェンとはこれまでにも数々のアクション映画をつくり上げて来た盟友で、アクション監督作としては『るろうに剣心最終章The Final/The Beginning』や、ハリウッド映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の公開も控えています。
ブルース・リーやジャッキー・チェンへのリスペクトが随所に感じられ、谷垣監督のアクション愛がたっぷり詰まった本作は、1980年代のアクション映画好きにとって直球ど真ん中ストライクな面白さ。
2021年の幕開けを熱く盛り上げる、正月爆上げ! アクション・エンターテインメントです。
<作品紹介>
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』
2021年1月1日(金・元日)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:谷垣健治
脚本:ウォン ・ジン
製作:ドニー・イェン、 ウォン ・ジン、コニー・ ウォン
出演:ドニー・イェン、テレサ・モウ、ウォン・ジン、ルイス・チョン、ニキ・チョウ、竹中直人、丞威、渡辺哲、ジェシカ・ジャン、Chaney Lin、葉山豪、バービー 他
配給:ツイン
原題:肥龍過江/英題:Enter The Fat Dragon
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公式サイト https://debugon-tokyo.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/