キャスターの辛坊治郎氏が1月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。新型コロナウイルスのワクチンの国内接種についての政府のアメリカ・ファイザー社との交渉について解説した。

FRANCE - HEALTH - VACCINE ILLUSTRATION PFIZER LABORATORIES=2020年11月18日 Hans Lucas via AFP Photograph by Magali Cohen / Hans Lucas. 写真提供:時事通信社
菅総理大臣は1月4日、新型コロナウイルスのアメリカのファイザー社のワクチンの国内接種を2月下旬に開始すると表明した。厚生労働省の動きが鈍いとみて、首相官邸の主導でアメリカ本社と交渉したということだ。
辛坊)まあ、どうやら厚生労働省はファイザーの日本支社と交渉していたのだけれども、日本支社と交渉していても埒が明かないので、官邸主導でどうやらアメリカのファイザー本社と交渉したと。
日本でたしかファイザーは160人くらい国内の治験を行っていまして、ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンに関して言うと、全世界的に4万4000人の臨床試験をしたということが発表されています。この4万4000人とは別に、日本国内の承認を得るために日本国内で160人の臨床試験をしたということなのですが、その結果どうなのか。
もともと政府の発表では「2月の末くらいまでに報告があって、3月くらいに認可かな」みたいな話をしていたのですが、「急げ」ということで、いまの報道が正しいとすると、1月の下旬くらいにはファイザーからの報告を受けて、2月には国内で最初の1例目を打ち始めるかなという。これ、もしいま報告されている程度に効くと、このファイザーのワクチンがゲームチェンジャーになる可能性は十分にあります。一気に世の中のパニックを抑えるだけの力があるかもしれないということなのです。