いい汗・悪い汗って聞くけど、具体的に何が違うの? 医師が回答
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「いい汗と悪い汗」に関して、ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」(1月5日放送)で解説された。
番組に寄せられた健康の疑問『いい汗・悪い汗と聞くけれど、具体的に何が違うのでしょうか?』に対して、日本健診財団の監修のもと、以下のように解説した。
「汗には不快に感じる汗、余分な成分が含まれる汗というものがあり、これを『悪い汗』と表現することが多くあります。
汗をつくり出す汗腺には、ろ過機能のような働きがあり、汗になるまでの過程で、身体に必要なミネラルなどの成分が血管に再吸収されます。このろ過機能によって、皮膚の表面にはほぼ水に近い状態で出て来ます。これが、いわゆる『いい汗』と言われるものです。
一方、一度に大量に汗が出た場合や、運動不足などで汗腺の機能がうまく働かなくなると、汗は余分な成分が含まれたまま皮膚表面に出て、ベタベタした汗になります。
これが『悪い汗』と言われるもので、蒸発しにくいため、体温調節もしづらくなりますし、ミネラル成分が皮膚に残って皮脂腺に溜まると、不快な匂いの原因となる場合もあります。
汗腺の機能を常に働かせていることが、いい汗をかくことにつながると言えますから、日常的に適度な運動を心がけたいものです」
協力:医療ジャーナリスト・森まどか
監修:日本健診財団
番組情報
健康の気になる話題、素朴な疑問に日本健診財団のお医者さんが答えます。
定期的に健康診断を受け、日頃から生活習慣には気をつけましょう!