『花束みたいな恋をした』『ヤクザと家族』……不滅のラブストーリーとネオ・ヤクザ映画

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第972回】

(左)『花束みたいな恋をした』/(右)『ヤクザと家族 The Family』

画像を見る(全8枚) (左)『花束みたいな恋をした』/(右)『ヤクザと家族 The Family』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、1月29日から公開の『花束みたいな恋をした』『ヤクザと家族 The Family』の2作品をご紹介します。

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』

映画館で観たい!『花束みたいな恋をした』菅田将暉×有村架純 偶然の出会いから始まるラブストーリー

「東京ラブストーリー」「カルテット」など、各時代における連続ドラマの金字塔を数多く手がけて来た稀代の脚本家・坂元裕二。

2020年の東京を舞台に、いま、この瞬間を生きるすべての若者たちに贈るオリジナルストーリーが映画化されました。

一緒に過ごした20代は、いつも楽しかった! 猛スピードで加速する恋の、忘れられない“最高の5年間”を描いた、不滅のラブストーリーです。

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』のあらすじ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然出会った、山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから意気投合した2人は、あっという間に恋に落ちる。

大学卒業後はフリーターをしながら、同棲をスタート。近所にお気に入りのパン屋を見つけたり、拾った猫に名前をつけて育てたりと、ささやかな幸せを謳歌するのだった。

そんな日々の現状維持を目標に、就職活動を始める2人。しかし、就職したらもっとたくさん一緒に居られると思っていたものの、いつの間にか気持ちまで少しずつすれ違ってしまい……。

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』のみどころ

主役を演じるのは、時代の象徴とも呼べる人気実力派俳優、菅田将暉と有村架純。執筆段階から坂元裕二が主役に想定していたという2人による“初のダブル主演”が実現しました。

劇中に登場する好きな本や映画にまつわるサブカル的なワードや、現実に起こった出来事の数々からは、彼らが過ごした5年という歳月がリアルに感じられ、いくつもの季節を共に過ごす麦と絹を鮮やかに体現しています。

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』

恋した途端に何気ない日常が突然に輝き出す、まばゆいばかりの煌めきと胸を締め付けるような切なさを、唯一無二の言葉が紡いで行く本作。

誰かに出会って恋をする……。その素晴らしさと愛おしさが心に沁み入る良作です。

『ヤクザと家族 The Family』

『ヤクザと家族 The Family』

コチラも映画館で観たい!『ヤクザと家族 The Family』綾野剛が渾身の演技を披露

自暴自棄になっていた少年期、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで父子の契りを結んだ山本賢治。ヤクザの世界で男を上げ、自分の“家族”を守るということは、一方では、かけがえのないものを失うということだった……。

「第43回日本アカデミー賞」で主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結。時代のなかで排除されて行くヤクザたちの姿を、3つの時代の価値観とともに描き出した『ヤクザと家族 The Family』。

日本映画におけるヤクザ映画の伝統と、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなくなった彼らの苦悩を映し出す社会派映画の側面を見事に融合させた意欲作。

初共演となる綾野剛・舘ひろしに加え、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗といった豪華キャストによるエモーショナルな演技は必見です!

『花束みたいな恋をした』

『花束みたいな恋をした』

■花束みたいな恋をした

2021年1月29日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
脚本:坂元裕二(「カルテット」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「東京ラブストーリー」)
監督:土井裕泰(「カルテット」「いま、会いにゆきます」「罪の声」)
出演:菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太、韓英恵、中崎敏、小久保寿人、瀧内公美、森優作、古川琴音、篠原悠伸、八木アリサ、押井守、PORIN(Awesome City Club)、佐藤寛太、岡部たかし、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫

撮影:鎌苅洋一
照明:秋山恵二郎
美術:杉本亮
装飾:茂木豊
撮影効果:実原康之
録音:加藤大和
編集:穗垣順之助(J.S.E.)
音楽:大友良英
衣裳:立花文乃
ヘアメイク:豊川京子
スクリプター:加山くみ子
イラストレーション:朝野ペコ
VFXプロデューサー:赤羽智史
助監督:石井純
製作担当:宮下直也
企画:孫家邦、菊地美世志、那須田淳
プロデューサー:有賀高俊、土井智生
インスパイアソング:「勿忘」Awesome City Club(cutting edge)
製作:TBSスパークル、東京テアトル、テレビ東京、ジェイアール東日本企画、フラーム、CBCテレビ、MBS、朝日新聞社、KDDI、テレビ大阪、BSテレビ東京、TCエンタテインメント、フィルムメイカーズ、リトルモア
製作プロダクション:フィルムメイカーズ、リトルモア
配給:東京テアトル、リトルモア
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

(C)2021「花束みたいな恋をした」製作委員会
公式サイト https://hana-koi.jp/

『ヤクザと家族 The Family』

『ヤクザと家族 The Family』

■ヤクザと家族 The Family

2021年1月29日(金)から全国公開
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」millennium parade(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ、舘ひろし

企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子、角田道明、岡本圭三
CO.プロデューサー:飯田雅裕
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
制作プロダクション:スターサンズ
制作協力プロダクション:Lat-Lon
製作幹事:KADOKAWA/VAP
配給:スターサンズ/KADOKAWA

(C)2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
公式サイト https://www.yakuzatokazoku.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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