【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第974回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、2月5日公開の『樹海村』と全国公開中の『おもいで写眞』をご紹介します。
映画館で観たい!『樹海村』~ホラー映画の名手・清水崇監督が放つ、恐怖の村シリーズ第2弾!
2020年、2月。新型コロナウイルス感染が拡大する緊急事態下において、異例のヒットを記録したホラー映画『犬鳴村』。続く「実録!実在!恐怖の村」第2弾として、『樹海村』が公開となりました。
舞台は、自殺の名所として世界的にも広く知られ、“入ったら生きては出られない”と噂される富士の樹海。ジャパニーズホラーの巨匠・清水崇監督が、狂気と混沌の世界へと観客を誘います。
『樹海村』のあらすじ
インターネット上の怪談スレッドで「絶対に検索してはいけない」と語り継がれる、“コトリバコ”と呼ばれる呪いの箱。人々を戦慄させるこの強力な呪いは、不気味で壮大な樹海の奥深くに封印された。
それから、13年後。響と鳴、2人姉妹の前に“あれ”が出現する。時を同じくして、樹海では行方不明者が続出していた。
彼らは自ら樹海へ向かったのか。それとも、樹海が持つ魔力に吸い寄せられたのか。あの恐怖が、いま再び解き放たれる……。
『樹海村』のみどころ
ダブル主演を務めるのは、これからの活躍がますます期待される若手女優、山田杏奈と山口まゆ。“コトリバコ”を見つけたことがきっかけで、凶悪な呪いに翻弄される姉妹を熱演しています。
共演には神尾楓珠、倉悠貴、工藤遥、大谷凜香といったフレッシュな顔ぶれが勢揃い。また塚地武雅、安達祐実、原日出子、國村隼など、ベテラン実力派キャストが脇を固めています。
じわりじわりと迫り来る危機と共に、姉妹の人間ドラマをエモーショナルに描き上げた本作。同時に、富士の樹海が持つ得も言われぬ神秘性が伝わって来て、ファンタジックな側面も。
怖いだけではない、ホラー映画の新たなる魅力を堪能できる作品となっています。おぞましくも美しい“禁断の地”へ、あなたも足を踏み入れてみてはいかが。
コチラも映画館で観たい!『おもいで写眞』~懐かしい思い出は、未来をも輝かせる……
東京でメイクアップアーティストを目指して奮闘している音更結子は、頑固な性格が災いして、仕事をクビになってしまう。さらに追い打ちをかけるように、母親代わりだった祖母が亡くなったという知らせが。
夢も大切な人も失ってしまった結子は故郷の富山に戻り、老人を対象にした“遺影”を撮影する仕事を受けることに。しかし、遺影撮影は縁起が悪いと敬遠され、老人たちにはなかなか受け入れられない。
そこで、それぞれの思い出の場所で写真を撮影する“おもいで写真”という企画に変更してみると、申し込みが殺到し……。
結子が撮るお年寄りたちの“おもいで”の輝きが、主人公に、そして観客の心に“楽しく生きる希望”をもたらしてくれる感動作。主演を務める深川麻衣の透明感あふれる佇まいにも注目して。
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『樹海村』
2021年2月5日(金)から全国ロードショー
監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇
音楽:大間々昴
主題歌:CHiCO with HoneyWorks「鬼ノ森」(ミュージックレイン)
出演:山田杏奈、山口まゆ、神尾楓珠、倉悠貴、工藤遥、大谷凜香、山下リオ、塚地武雅、黒沢あすか、高橋和也、安達祐実、原日出子、國村隼
製作:村松秀信、平野隆、與田尚志、藤田浩幸、佐野真之、丸橋哲彦、吉村和文、福田剛紀、後藤明信、檜原麻希、舛田淳、高倉喜仁
企画・プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:高橋大典、中林千賀子、三宅はるえ
撮影:福本淳
照明:市川徳充
美術:寒河江陽子
録音:西山徹
編集:鈴木理
装飾:中澤正英
衣裳:小磯和代
ヘアメイク:梅原さとこ
特殊スタイリスト:百武朋
VFXスーパーバイザー:鹿角剛
音響効果:赤澤勇二
助監督:毛利安孝
制作担当:高橋輝光、桑原学
「樹海村」製作委員会:東映、TBSテレビ、東映ビデオ、電通、アスミック・エース、山陽鋼業、ブースタープロジェクト、ダイバーシティメディア、全日本プロレス、竹書房、ニッポン放送、LINE、DLE
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
配給:東映
英題:SUICIDE FOREST VILLAGE
(C)「樹海村」製作委員会
公式サイト https://jukaimura-movie.jp/
『おもいで写眞』
2021年1月29日(金)から全国ロードショー
監督・脚本:熊澤尚人
脚本:まなべゆきこ
音楽:安川午朗
原作:熊澤尚人「おもいで写眞」(幻冬舎文庫)
主題歌:安田レイ「amber」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:深川麻衣、高良健吾、香里奈、井浦新、古谷一行、吉行和子
製作:小林栄太朗、渡辺和則、有馬一昭、岡田美穂、平体雄二
プロデューサー:平体雄二、瀬島翔
撮影:月永雄太 照明:尾下栄治
美術:稲垣尚夫 録音:田中博信、反町憲人
音響効果:柴崎憲治 装飾:遠藤剛
ヘアメイク:持丸あかね スタイリスト:神恵美
キャスティング:北田希利子
写真:千葉高広
助監督:小野寺昭洋
製作担当:守田健二
「おもいで写眞」製作委員会:テンカラット、ソニー・ミュージックエンタテインメント、イオンエンターテイメント、関西テレビ放送、スタジオブルー
製作プロダクション:スタジオブルー
配給:イオンエンターテイメント
(C)「おもいで写眞」製作委員会
公式サイト http://omoide-movie.com/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/