納豆といえば水戸……「水戸納豆」の始まりとは
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「納豆」です。
茨城県の納豆の中でも、全国的に有名な納豆が「水戸納豆」です。茨城県はもともと農家などで、納豆づくりが盛んなところでした。その中でも水戸納豆の名前が知られるようになったのは、明治時代になってからです。
「江戸時代、江戸の町では納豆が人気だった」ということを知った水戸出身の笹沼清左衛門(ささぬま・せいざえもん)さんという方が、納豆の商品化を考えました。
その後、苦労に苦労を重ね、何度も何度も失敗しながらも、ついに独自の製法で納豆の商品化に成功しました。そして1889年(明治22年)、笹沼清左衛門さんはその納豆を「天狗納豆」という名前で売り出しました。この名前は幕末の頃、水戸藩で改革派として活動していた「天狗党」にちなんで付けられたそうです。
ちょうどこの年、水戸に鉄道が開通し、たくさんの観光客が水戸にやって来るようになりました。そこで駅前や駅のホーム、さらに水戸の観光名所「偕楽園」で天狗納豆を売り出したところ、お土産にイイ!と大変な人気となりました。
こうしてお土産として持ち帰られた天狗納豆は各地で評判となり、“納豆といえば水戸”というイメージが定着していったそうです。その後、時代が変わっても水戸納豆は受け継がれて、たくさんの人々に親しまれています。
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