創設を目指す「こども庁」がひらがな表記となった経緯
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(5月30日放送)に、参議院議員の山田太郎が出演。「こども庁」創設を目指す経緯について語った。
淵澤由樹(アシスタント):これまで「こども庁」のようなものは、なぜできなかったのでしょうか?
山田:民主党政権時代には「子ども家庭省」、自民党に政権が移っても「子ども家庭庁」など、いろいろと議論はありました。当時、なぜ議論が進まなかったのか……むしろ、なぜ今回は議論が進んだのかと言うと、完全に「世論」です。私たちは勉強会を通じて、当事者の声やアンケートなど、1万件を超える意見をいただきました。またデジタル民主主義といって、アンケートや我々の勉強会なども、全部オープンにしています。
自見はなこ:ぜひ「こども庁の創設に向けて」と検索してみてください。
山田:これまで永田町や霞が関で議論していることが、すべて公にされるということはなかったと思います。
自見:オープンですよね。若手の国会議員からも評判がよく、「こういうやり方があったのか」と言われます。
淵沢:今年(2021年)2月からは、こども庁の創設に向けて「Children firstの子ども行政のあり方勉強会」がスタートしました。
山田:実は去年(2020年)から、自見さんとは「こども家庭庁、こども庁は必要だよね」と話していました。自見さんのパワーがすごいのです。「産後ケア法案」というものがありまして、「山田さん、こことここを説明して来てね」とお願いされたりしました。正直、スタート当初はそれほど「産後ケア法案」に詳しくなかったのですが(笑) その前には「成育基本法」についてやったり、自見さんのパワーを感じましたね。私の方でも菅総理に「こども庁」を提案するなど、いろいろなことが動き、官邸も本気らしいので勉強会を始めようということになりました。党本部に振り回されず、子どものために自由に議論できる場をつくらなくてはならない。名前も当初は「子ども家庭庁」だったのですが、虐待を受けた子どもにとって、家庭は安全な場所ではないですよね。チルドレン・ファーストを考えたら「こども」にこだわりたかったので、子どもでも読めるひらがなにしました。
自見:葛藤もありました。迷っていたときに、国会議員の先生から「子どもに届くので、ひらがなでいいのではないか」と言われて、現在の形になりました。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)