デジタル改革担当相・平井卓也が語る「デジタル庁」の役割
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(3月28日放送)に、衆議院議員でデジタル改革担当大臣・情報通信技術(IT)政策担当大臣・内閣府特命担当大臣の平井卓也が出演。9月発足予定の「デジタル庁」について語った。
淵澤由樹(アシスタント):毎日お忙しい平井さんですが、健康管理はどのようにされているのですか?
平井:よく食べ、よく寝て嫌なことを忘れる。それと、私の大臣室は10階なのですが、2階にコンビニがあります。コンビニに行くときは階段を使います。
自見はなこ:国会議員の先生で健康に気をつけている方は、階段を意識的に使われる方が多いのではないかと思います。
平井:そうですね。階段は人に迷惑もかけないですし(笑)。
淵澤:平井大臣は現在、デジタル改革担当大臣、情報通信技術(IT)政策担当大臣としてご活躍されています。いつごろからITにお詳しいのですか?
平井:デジタルという分野は、私の大学時代にはほとんどなかったですね。「Windows 95」くらいから興味を持ち始めました。その後、自分でソフトウェアの会社をつくったりしましたが、自分自身はエンジニアではないので、エンジニアに詳しい経営者を目指していました。
自見:まさにデジタルをどう使いこなすか、というところに着眼点があったのですね。「デジタル庁」はどんなものになるのでしょうか?
平井:9月1日に発足予定ですが、まだ決めきれていません。集まる人の意見も聞きつつ、悩みながら、考えながら進めて行く。最近の言葉で言うと「アジャイル」のような、スタートアップ企業みたいなものです。ただ、こだわっていることとして、全省庁のお金の使い方を全部改めさせる。「こんなものに使ってはダメ」ということで、予算要求の段階から止める権限を持てますので。もちろん、権限を行使して脅したりするということではありませんが、国民の方を見てシステムをつくり変える気持ちになってもらわないといけません。日本の行政は「サービスを提供する」というようにはなっていないのです。そこは大事なところだと思います。
自見:先進国に比べて、日本はIT分野で遅れているのではないかという指摘がありますよね。
平井:ものすごく遅れていると思います。「世界電子政府ランキング」で、日本は193ヵ国中、14位なのです。学校教育の分野では、OECD(経済協力開発機構)のなかで最下位です。
自見:確かに海外出張に行くと、ここ10年で日本はさらに遅れた印象があります。
平井:日本はこの10年で遅れましたね。
淵澤:なぜ遅れてしまうのでしょうか?
平井:国民が必要性を感じていないのだと思います。不便で不親切なサービスが当たり前だと思っている。だから不満もないし、デジタルがそういうものを変えてくれるとも思っていないので、デジタルに対する期待が少なかったのだと思います。日本はよくできた社会システムを持っています。安全で便利ですし、悪いことをする人はそんなにいないのです。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)