安倍前総理が「再登板を許さない」と言われ憤激した、財界トップからの“対中国”の注文条件

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月15日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。安倍前総理の功績について解説した。

2019年12月23日、習近平国家主席との日中首脳会談~出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201912/23china1.html)

経済界と安倍政権

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」では、特別インタビューとして6月14日(月)~18日(金)に安倍前総理が毎日出演。ここでは記者時代も含めて安倍前総理と付き合いの長い青山繁晴氏が安倍前総理について、また安倍政権が苦しんだ中国との距離感について解説した。

青山)これはもう言ってもいいと思うのですが、夕べ(6月14日)、安倍前総理とウイグルなどについての非難決議に関して、終盤ギリギリの国会でどうするのかということをお話ししたばかりです。総理在任中からそうでしたが、冷静なのです。いまは心身ともにすごくお元気です。

財界トップから再登板の条件を突き付けられた安倍前総理

飯田)安倍さんが(今回のインタビューで)中国の話をするとき、まず経済の部分の言及がありました。菅政権も含めて、経済界というものを考えざるを得ないというところはあるのですか?

青山)2012年に再登板が決まったときに、安倍さんと昼ご飯の約束をしていました。ご飯を食べながらいろいろ議論をしようと。私は安倍さんに反対をすることも多いですから。しかし、なかなか来ないのです。

飯田)来ない。

青山)どれほど忙しくても時間には正確なので、すごく心配したら、ずいぶん遅れて憤激して現れたのです。安倍さんは、本質的に温厚で寛容な人です。怒っている姿は初めて見たので、「どうしたのですか」と聞いたら、さっき財界のトップと会っていたら、財界のトップから、「あなたが再登板してもいいけれど、1つ条件がある」と。そのような言い方でいきなり、「中国に対して第1次政権のときのような態度を取ったら、我々は再登板を許さない」と言われて、安倍さんはその場で大憤激をして激しいやり取りになった。それで遅刻して来られたのです。

経済界の本音は中国の市場

青山)再登板の最初からそのような軋轢があったのですが、中国大陸の内陸部に10億人の手つかずの需要があるわけですから、アメリカも日本も経済界の本音はそこにあるのです。

飯田)本音は。

青山)そのようなせめぎ合いがあったのです。私はそれを百も承知で、代表を務めている「日本の尊厳と国益を護る会」という議員集団では、習近平国家主席の国賓来日を反対するという決議を出したりしたのですが、何とかそのど真ん中を行こうとしていたのが安倍前総理だったのです。ただし、私や護る会の反対もガス抜きでは決してなく、真正面からの反対でした。

中国が「一帯一路」に走る理由

青山)そのことは、いまの菅政権にも課題として引き継がれているのですが、菅政権がある意味、少し楽になったのは、その後の習近平体制下の中国は暴走に次ぐ暴走なのです。尖閣諸島にあのように張り込んで、中国国民に何か利益があるのでしょうか? 南シナ海にもあれだけの乱暴狼藉を働いて、ベトナムもインドネシアもフィリピンもみんな敵に回してしまって、中国国民に何か利益があるかと言えば、ないのです。さらに私は新型コロナウイルス感染症を武漢熱と呼んでいますが、その対応で、ヨーロッパが中国を当て込んでいたのが、みんなそっぽを向いている。「一帯一路」をやっている本当の理由は、ソ連と違って経済圏がないからなのです。

飯田)自分の経済圏がない。

青山)旧ソ連はヨーロッパの半分、さらに一時期は中国、それから朝鮮半島の半分と、大きな経済圏を持っていましたが、中国はまったくない。東には日米同盟があって出られないので、西に向かって行ったのが一帯一路なのです。ゴールはヨーロッパです。そのヨーロッパが今回のG7でわかった通り、多少の温度差はあっても、敵になってしまって、共同声明でもかなり画期的な「アンチ・チャイナ」が盛り込まれてしまったわけです。

中国との距離間に苦しんだ安倍政権

飯田)そうですね。

青山)すると菅総理としては、中国に無理に優しくする必要がありません。経済界もいまはシーンとしています。それとは逆に、安倍政権の第1次政権と合わせると、9年近くの間、ずっと中国との距離感で苦しまれたのです。

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