川越で「自転車のシェアリングサービス」の需要が高い理由
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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(7月23日放送)にOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍が出演。モビリティのシェアリングサービスの将来について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。7月19日(月)~7月23日(金)のゲストはOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍。5日目は、今後のモビリティのシェアリングサービスについて---
黒木)今後は、どのようなことに取り組んで行かれるのですか?
端島)「ユーザーさんのモビリティの保有をシェアリングの方に変えて行く」という目標があります。その際、CO2の問題を解決するために、弊社にできることをこれからやろうとしています。EVのバイク、EVの自転車やEVの車など、クリーンなモビリティの世界をつくり、いろいろなモビリティの移動手段がある社会をつくって行きたいと思います。そこで私たちのプラットフォームを使って、移動の価値を最大化して行くことを考えています。
黒木)新たに導入を考えていらっしゃるモビリティはあるのですか?
端島)バイクのニーズも最近増えているように感じているので、EVバイクの投入をしたいと考えています。
黒木)バイクはヘルメットが要りますよね。
端島)そうですね。
黒木)そのヘルメットも付いているのですか?
端島)バイクのリアボックスのなかにいろいろなセンサーが付いているので、そこでヘルメットや鍵とつながっている状態です。
黒木)手ぶらで利用できるということですね。
端島)手ぶらで乗れます。
黒木)都市部というのはバスや電車がたくさん走っていますが、地方では、交通手段がどうしても車に限られます。今後は地方での活用も進むと思われますが、その辺りはいかがですか?
端島)沖縄でも既に展開されていますし、関西では大阪の周辺や名古屋の周辺にもあります。長野県などにもありますが、もちろん、まだ開発できていないところがあるので、積極的に開発して行きたいですね。
黒木)観光地などでも今後、活用されて行くでしょうね。
端島)(観光地である)川越では電動アシスト自転車のニーズが高いです。チャージャーステーションという充電できるステーションが設置してあり、利用が終わったときにユーザーさんは基本的に充電してくれていますので、バッテリーの問題もありません。
黒木)昨年(2020年)にENEOSと将来のモビリティプラットフォーム構築に向けて開始されましたが、具体的にはどのようなものを目指しているのですか?
端島)Open Streetというビジョンのなかでは、「ラストワンマイルのシステム」を構築して行く。そこでの交通インフラの補填としてやって行きたいと思っています。シェアサイクリングという手段を使って、最終的にクリーンなマルチモビリティのプラットフォームを完成して行きたいと思っています。
端島忍(はしま・しのぶ)/ Open Street株式会社 執行役員 CTO
■Open Street株式会社
■2016年11月設立。モビリティシェアサービス及びIoTデバイスの開発・提供。
■主にIoTを活用した自転車シェアリングサービス、「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を運営・展開。
■自社のシェアサイクルを運営するだけでなく、「HELLO CYCLING」をプラット・ホームとして複数のシェアサイクル事業者や自治体が参加。「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションで借りた自転車は「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションであればどこでも返却が可能。
■東京を中心にステーションがどんどん増えていて、1つのアカウントへの登録で、全国をシームレスに移動することが可能になる新しい交通インフラサービスを目指す。
■そのほか、スクーターをシェアする「ハロースクーター」や、 スポーツタイプの自転車e-Bikeをシェアする「KUROAD」などを展開。また駐車場シェアリングサービス「BLUU Smart Parking」も展開。
■将来的には電気をメインに使う乗り物に特化し、EVモビリティの活用を目指す。現在、ENEOSと連携し、超小型EV車の実証実験なども行っている。
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番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳