史上初「絶対緩まないネジ」 その発明は運転中に車のタイヤが外れたことから

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(11月1日放送)に株式会社ネジロウ代表取締役社長で発明家の道脇裕が出演。自身の発明品「絶対緩まないネジ」について語った。

緩まないねじ(L/Rネジ)

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月1日(月)~11月5日(金)のゲストは株式会社ネジロウ代表取締役社長で発明家の道脇裕が出演。1日目は、「絶対緩まないネジ」の発想について---

黒木)社会や企業の困りごとを解決して発明なさるということなのですけれども、その代表的な発明とされるのが、「絶対緩まないネジ」です。

道脇)いままでのネジは、右ネジのボルトには右ネジのナットしか入らないのです。ですので、2つナットを入れても、右ネジのナットと右ネジのナットですので。

黒木)緩むわけですね。

道脇)緩みますし、ナット同士を抑えて、ボルトをもし回したとしても、ナットが互いに接近したり離れるという動きはできないのです。一緒に回って行くだけなので。

黒木)だから緩むということですか?

道脇)そうですね。先に入れたナットは右ネジのナットなので、今度は左回転をさせようとすると、それ以上回らない。これは左ネジのナットにぶつかっているので、左ネジのナットは左回転で奥に入って行こうとするわけです。そうすると、お互いにぶつかり合って、動きを牽制するというか、動きを封じてしまうのです。

道脇裕 / 株式会社ネジロウ代表取締役社長

黒木)緩まないネジについては、数秒で考え出されたと伺いましたけれども。

道脇)ある日、運転している車のタイヤが走行中に取れまして、運転している脇を転がって、車より速いスピードで追い越して行ってしまったのです。そういう事故に遭いまして、タイヤを拾いに行って、見てみたら、ネジが緩んでタイヤが取れたことがわかったのです。「ネジって本当に緩むのだな」ということを、そこでまざまざと体験しました。しかし、「これを何とか解決する案はないのか」ということは、そこでは「チラッ」と思うくらいだったのです。

黒木)その場では。

道脇)後日、知り合いから「緩まないネジは実現できないのかね」と言われたのです。本当にそんなことがあるのかと。「緩まないネジをつくることは不可能だということは証明されているのか」ということを思いまして、証明されていないだろうと。不可能を証明するのは非常に難儀であるということから、反証として、緩まないネジを実現できるということを示せば、1つの証明になるということで考え、そこから数秒くらいで考えました。

黒木)数秒で考えたということなのですね。いまのお話はとても興味深いのですが、不可能を証明することは可能を証明することよりも難しいと。

道脇)そうですね。遥かに難しいと思います。

黒木)不可能が証明されていないのであれば、それは不可能ではないと。

道脇)不可能とは言えないでしょうという。

黒木)だから、この緩まないネジを可能にしようとしたわけですよね。

道脇)そうですね。

黒木)不可能と2000年言われて来た、緩まないネジを可能にしてしまったのですね。

道脇)そうですね。

黒木)数秒で思い付かれて、実現するまでに7年の年月がかかったとのですが、どのような経緯だったのですか?

道脇)思い付いたのは1996年なのです。普段からいろいろなことを思いつきますので、1つひとつに対してそれほど重きがあるわけではないのです。普通に置きっぱなしにしていることが多いです。

黒木)頭のなかにですね。

道脇)そして2007年ころに、周りの応援してくれる人たちが、「世の中に出さないと意味がないよ」ということで、私を引っ張り出そうとしてくれたのです。その末に2009年に会社を立ち上げて、そこから開発を始めました。

黒木)本当に緩まないネジができたのですね。

道脇裕 / 株式会社ネジロウ代表取締役社長

道脇裕 / 株式会社ネジロウ代表取締役社長

◎社会や企業が「どうしても解決することが出来なかった問題」「困りごと」を常識を打ち破る発明で次々と解決する発明家。

■1977年・群馬県生まれ。発明家・技術者。幼少期から2万件の発明・考案。
■1988年、小学5年生のとき、学校教育に疑問を抱き・小学校を自主休学。物理学者であった母親の研究室で実験や電子工作などに熱中。
■中学時代は漁師やとび職などを経験。
■19歳のとき、自転車事故を経験し、緩まないネジの構造を思い付く。
■2009年に「株式会社ネジロウ」を設立。これまでの「緩まないネジは作れない」という業界の常識を破り、世界初の絶対に緩まないネジ「L/Rネジ」を考案。2000年以上、誰も解決できなかった超難題をその発想で解決した。
■そのほか、高速道路の消音システム、放射線による被爆を防ぐための装置、さらには高齢者など握力の弱い人でも簡単にペットボトルの蓋を開けられる器具など、発明は多岐にわたり、500以上の特許を取得。

 

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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