岸田政権のウィークポイントとなる「3回目ワクチン接種」

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月7日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。政府が13都県のまん延防止等重点措置の期限を延長する方向で調整に入ったというニュースについて解説した。

政治 岸田文雄首相=2022年2月1日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

13都県のまん延防止等重点措置を延長へ ~政府が最終調整

政府は2月6日、新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置について、期限が2月13日までとなっている13都県の期限の延長を検討する方向で調整に入った。今週半ばにも判断する方向だ。

飯田)東京など首都圏4都県や愛知など東海3県の他、各県が対象に入っているということです。

まん延防止等重点措置の解除の基準が不透明 ~適用基準も曖昧

須田)延長については、誰しも当然の流れだろうと受け止めていると思うのですが、そもそも、なぜまん延防止等重点措置がこれらの地域に適用されたのか。その辺りの基準が曖昧だったではないですか。

飯田)地域の選択基準が。

須田)表面上は、各自治体からの要請を受けて、それを丸呑みする形で適用したということが見て取れるのですが、入り口のところの基準がない。出口のところも基準をどうするのか、何をもって解除するのかというところが不透明だと思います。

飯田)感染者が増えたと言いますけれども、オミクロン株は感染者数で判断すべきものなのかなど、その辺りが曖昧ですよね。

須田)もともと、行動制限を伴うような措置については、病床使用率などの医療提供体制をきちんと見て行こうではないかという方針が昨年(2021年)、決まっているはずなのです。その辺りを岸田政権は無視しているように見えます。

飯田)その方針になりました。

須田)次に、緊急事態宣言がもし仮に必要となった場合、その基準はいったいどうなるのか。いまの医療提供体制はどうなのかということを併せて考えなければいけない。分科会にしても、専門家の方が感染者数だけで右往左往しているようにしか見えません。経済的にマイナスの影響が大きい対応を取っていいのか、という問題も考えなければいけないと思います。

内閣支持率を見て対応を判断する岸田政権

飯田)分科会は2021年11月、「ステージ制をレベル制に変えて、医療提供体制で見るようにする」とおっしゃっていた気がするのですが。

須田)その辺りがまったく無視されて、いきなり重点措置というところですから。出口はどうするのでしょうか。「また内閣支持率を見て決めるのか」ということになります。

飯田)その内閣支持率は徐々に落ちつつあることを考えると、厳しい措置によってまた支持率を浮揚させようとするのか。その可能性もあるわけですね。

須田)あるいは反発が出て来て、いきなり解除に向かうのか。そもそもは、感染者数を低く抑えるというところが目的のはずなのに、違った目線があることに強い違和感を覚えます。

対策の仕方を変えるべき ~重症者向けベッドの使用率などの状況によって

飯田)もともと、まん延防止等重点措置の導入などを決めた法改正が行われたのは、去年のこの時期でした。当時はワクチンもないし、治療薬も出ていませんでした。いまは、ワクチンに関しては2回までの摂取率が8割になり、治療薬も出つつある。武器が出て来たなかで、戦い方を変えるべきなのではないかというところがあります。

須田)そうですね。重症化を抑える抗体カクテル療法もあります。確かに感染者数は急上昇していますが、重症者向けベッドの使用率などの状況を見極めることが必要なのではないかと思います。

岸田政権のウィークポイントとなる3回目のワクチン接種

飯田)3回目のワクチン接種について、岸田総理は2月中に1日100万回を目指す方針を表明する見通しであると報じられています。

須田)ようやくいまになって具体的な数字が出て来ましたが、自治体サイドはどうやって場所と打ち手の確保をするのかと、混乱に陥っています。

飯田)須田さんは前々から指摘されていましたけれども、いったん手放してしまうと、場所の確保ができない。大阪の自衛隊の接種会場も前回の場所から変わりましたよね。

須田)地方の場合、集団接種会場を押さえないと、接種率が上がって行かないのです。

飯田)その部分が難しい。タイミングが遅れると、いろいろなところの歯車が噛み合わなくなってしまいます。

須田)岸田政権にとって、3回目のワクチン接種は大きなウィークポイントだと思います。

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