ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月9日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。アメリカ政府が日本への渡航を最も厳しい「渡航中止の勧告」に引き上げたというニュースについて解説した。
アメリカ政府、日本への渡航を最も厳しい「渡航中止の勧告」に引き上げ
アメリカ政府は2月7日、新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとして、アメリカから日本への渡航について安全度を示した情報を4段階で最も厳しい「渡航の中止を求める勧告」に引き上げたと発表した。
飯田)アメリカの疾病対策センター(CDC)が、日本の感染状況を踏まえて1段階引き上げ、それに沿った措置だということです。
高橋)日本もいろいろと渡航制限をしていて、ほとんどの国が「行かない方がいい」ということになっています。そういう意味では、いまは行かない方がいいという国ばかりです。日本の他にもキューバやアルメニア、オマーンなどが入っているのですが、数字を調べるとキューバはもうピークアウトしているのに、なぜですかね。
飯田)なるほど。
高橋)数字も低いですし。アメリカも感染者数が下がって来ました。
飯田)アメリカはもともと感染者数が相当多かったですからね。
高橋)すごく上がったけれど、急速に下がって来たでしょう。日本もいまの前後くらいがピークだと思います。これから「過去最高」という言葉は出にくくなるでしょうね。すぐにではないですけれども。
一般的にウイルスの感染状況が高止まりすることはあまりない
飯田)昨日(8日)、国会答弁に立った分科会の尾身会長は、ピークアウトしたあとに高止まりするのではないか、という可能性をおっしゃっていました。
高橋)一般的に言うと、高止まりはあまりしないのです。下がる理由がよくわからないから、そういう言い方をするのでしょう。
飯田)一般的には。
複製しているうちにウイルス自体が弱体化する ~そして次の新たな変異株が出て来る
高橋)ウイルスは自分で複製して行きますが、複製して行くと複製ミスがあるのです。複製ミスがないときには「変異」と言うのだけれども、複製ミスも多いわけです。それだけ変異しているということで、そのうち力が弱くなるのです。
飯田)感染力を失うとか。
高橋)ウイルス自体がダメになってしまう。だから感染力が下がるのです。すべての人に感染することはなく、複製しているうちにウイルス自身がアウトになってしまって、次の新しい変異株が出て来る。新しい変異株が出て来ると、また感染力が強くて毒性が低いというパターンになる。その繰り返しです。
飯田)だから波が何度も来ているように見える。
高橋)何度も来るのです。だから高止まりすることも考えにくい。高止まりしている場合は、次の変異株に変わっているときですよ。1つの波に1つの株が基本ですから。
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