こどもの日に食べる「柏餅」と「ちまき」、なぜ関東・関西で違うの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月6日放送分のテーマは「柏餅・ちまき」です。
「こどもの日」でもある端午の節句にいただくものとして、「柏餅」があります。柏餅には柏の木の葉が使われていますが、柏の木には「新しい芽が出るまで葉っぱを落とさない」という特性があります。
跡取りができるまで葉っぱを落とさないという意味で、神事や儀式の際に欠かせない餅を柏の葉で包み、縁起物としていただくようになったそうです。
この風習は関東を中心として、主に東日本へと広がっていきました。柏の木が西日本にはあまり生育していないことや、幕府が江戸にあり、跡継ぎを重んじる武家が多く存在していたことが影響していると考えられています。
東日本で柏餅の文化が広がったのに対し、西日本では「ちまき」が主流です。ちまきとは、もち米などでつくられた餅菓子で、厄を祓う力があるとされています。
ちまきを食べる風習は、端午の節句の行事と一緒に、奈良時代に中国から伝わったと言われています。当時の都は奈良にあったため、端午の節句にちまきを食べる習慣が、関西を中心に西日本へと広がったそうです。
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