外相会談で中国が韓国に圧力をかけた「安全保障だけではない」理由
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数量政策学者の高橋洋一が8月10日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。前日9日に行われた中韓外相会談において、中国が韓国に圧力をかけた、安全保障面だけではない理由を解説した。
『飯田浩司のOK! Cozy up!』月曜日~金曜日 6時~8時 生放送
中国の王毅外相と韓国の朴振外相が8月9日、中国山東省青島で会談。両外相は、8月24日に中韓国交正常化30年を迎えるのに合わせ、協力関係を発展させる方針を確認しつつも、王毅外相は、韓国のユン・ソンニョル政権がアメリカ主導の対中包囲網に取り込まれないようクギを刺した。
この会見がなぜ行われたかについて、高橋は「先日、アメリカのペロシ下院議長が韓国を訪れたとき、ユン大統領が休暇を理由に会わなかった。会談はそのご褒美のようなものだろう」とした。それだけ韓国は中国に気を遣っているという。しかし、会談の結果中国から圧力を受けることになり「韓国は会談をやった意味があるのかなと思いますけどね」とコメントした。
この外相会談、さらにはペロシ氏の台湾・日本訪問の背景に実は「半導体生産網の確立」があると高橋は言う。実は、台湾で半導体を受託生産するファウンドリー(半導体メーカーなどの委託を受けて半導体チップの製造を行う生産専門の企業)世界最大手TSMCを取り込もうと、ペロシ氏は台湾を訪れたのではないかと高橋は推測。その後ペロシ氏は来日して政府高官と会談。またその直前に「2プラス2」も行われていることから、ペロシ氏の一連のアジア訪問の裏側には「日米台の半導体包囲網の中に韓国を取り込む」という目的があったのではないか、と高橋は見立てた。これを切り崩そうとしているのが中国。中韓外相会談は、中国が「まずは韓国から足を引っ張る」目的の場だったのではないかと高橋は見ている。
ペロシ氏の台湾訪問は安全保障面ばかり注目されるが、アメリカによる半導体を巡る経済政策の動きもあったと高橋は言及。くしくもこの日「アメリカが半導体の生産や開発に対し7兆円以上の投資」といった動きが報じられている。
■番組タイトル:ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』
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■パーソナリティ:飯田浩司 (ニッポン放送アナウンサー)新行市佳 (ニッポン放送アナウンサー)
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