『アキラとあきら』竹内涼真×横浜流星、池井戸潤作品で初共演
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1072回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、8月26日から公開の『アキラとあきら』と『異動辞令は音楽隊!』をご紹介します。
映画館で観たい!『アキラとあきら』 ~池井戸潤の人気小説が、満を持してスクリーンに
「半沢直樹」「下町ロケット」など、数々の大ベストセラーを生み出してきた作家・池井戸潤。世代を問わず多くのファンを魅了する人気作品のなかでも、“異色の感動巨編”として注目を集める小説が、満を持して映画となりました。
幼少時、親の経営する町工場が倒産。過酷な運命に翻弄されてきた、山崎瑛<アキラ>。大企業の御曹司ながら血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬<あきら>。
映画『アキラとあきら』は、偶然同じ名前を持ちながらも対照的な“宿命”を背負った2人の若者が織りなす、大逆転エンターテインメントです。
『アキラとあきら』のあらすじ
日本有数のメガバンクに同期入社した、山崎瑛と階堂彬。
「人を救うバンカーになる」という、熱い志を持つ瑛。情に流されず、冷静に仕事をこなす彬。正反対の信念を持つ彼らは真っ向から対立し、ライバルとしてしのぎを削っていた。
しかし、ある出来事で自らの信念を押し通したがために、山崎は地方支店へ左遷に。階堂は順調に出世街道を歩んでいたものの、親族間の諍いに巻き込まれてしまう。
やがて階堂家グループが倒産危機に直面したことで、瑛と彬の人生が再び交差していく……。
『アキラとあきら』のみどころ
熱血銀行員・山崎瑛<アキラ>を演じたのは、多彩な演技で人々を魅了し続ける竹内涼真。
ドラマ「下町ロケット」「陸王」に続き、3度目の池井戸作品への出演にして初主演。これまでも重要な役どころを好演してきましたが、今作では初のバンカー役に挑戦しています。
そして、階堂彬<あきら>役で竹内涼真とともにダブル主演を務めるのが、いまもっとも勢いのある俳優のひとりである横浜流星。池井戸作品には初参加。御曹司ゆえの葛藤を抱える複雑なキャラクターを、確かな存在感で演じています。
共演には髙橋海人、上白石萌歌、児嶋一哉、ユースケ・サンタマリア、江口洋介をはじめ、ここには書ききれないほどの錚々たるメンバーが集結。
さまざまな立場の登場人物たちが、それぞれの思惑を胸に絡み合っていく人間模様は、池井戸作品にとって大きな魅力のひとつ。そんな個性的なキャラクターを演じた実力派俳優たちの迫真の演技にも注目です。
骨太なビジネスストーリーを楽しめるのと同時に、2人の主人公が苦悩しながら成長していく過程を描いた青春映画としても見応えある本作。
人は何に情熱を傾け、何を成し遂げていくのか。鬱屈とした世の中に痛快な風を吹き込む意欲作です。
コチラも映画館で観たい!『異動辞令は音楽隊!』 ~阿部寛が鬼刑事からドラマーに!?
違法スレスレの行き過ぎた捜査が目に余って、警察音楽隊に異動することになった鬼刑事の奮闘を描くヒューマンドラマ。第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞『ミッドナイトスワン』を手がけた内田英治監督によるオリジナル作品。
刑事モノと、音楽映画。一見相容れない題材を見事に融合させた、内田英治監督の発想と演出手腕が光る1作。主演の阿部寛をはじめ、吹き替えなしで演奏シーンを演じきった俳優陣にも拍手!
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『アキラとあきら』
2022年8月26日(金)から全国東宝系にてロードショー
出演:竹内涼真、横浜流星、髙橋海人(King & Prince)、上白石萌歌、児嶋一哉、満島真之介、塚地武雅、宇野祥平、戸田菜穂、野間口徹、杉本哲太、酒井美紀、山寺宏一、津田寛治、徳重聡、矢島健一、馬渕英里何、山内圭哉、山村紅葉、竹原慎二、アキラ100%、奥田瑛二、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介
原作:池井戸潤『アキラとあきら』(集英社文庫刊)
監督:三木孝浩
脚本:池田奈津子
音楽:大間々昂
主題歌:「ベルベットの詩」back number(UNIVERSAL SIGMA)
配給:東宝
(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
公式サイト https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/
『異動辞令は音楽隊!』
2022年8月26日(金)から全国ロードショー
出演:阿部寛、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、板橋駿谷、モトーラ世理奈、見上愛、岡部たかし、渋川清彦、酒向芳、六平直政、光石研、倍賞美津子
原案・脚本・監督:内田英治
音楽:小林洋平
主題歌:「Choral A」(Official髭男dism)
配給:ギャガ
(C)2022『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
公式サイト https://gaga.ne.jp/ongakutai/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/