なぜ現在は一般的に「名字」の表記が使われるの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月21日放送分のテーマは「苗字と名字」です。
江戸時代に生まれた「苗字」という字は、明治時代でも引き続き使われます。当時出された苗字に関する法令の名前にも、こちらの表記が使われていました。
「名字」の表記が使われるようになったのは、1946年(昭和21年)に公布された「当用漢字表」がきっかけです。「当用漢字」とは日常生活で使われる漢字のことで、現在はそれを引き継ぎ、「常用漢字」と呼ばれています。
「当用漢字表」のなかで、「苗(みょう)」という読み方が削除されてしまい、その後の「常用漢字表」のなかでも「苗(みょう)」の読み方は復活していないそうです。そのため、常用漢字の使用が定められている公式の文書などでは、「名字」が使われるようになりました。
ちなみに江戸時代、「名字の使用が許されたのは武士だけ」という言い伝えがありますが、それは誤りだそうです。実際には武士以外も名字を持っていたものの、武士以外は公に名乗ることができなかったのだとか。
民俗学者であり苗字・家紋研究家の丹羽基二さんによると、日本には約30万種類以上の名字があるそうです。
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