足の血管が瘤のように腫れる「下肢静脈瘤」はどんな病気?

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東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が11月30日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。下肢静脈瘤について語った。

※画像はイメージです

足の皮下の太い血管が瘤のように腫れてボコボコと見える ~または足の細い血管が紫色に浮き出て見える「下肢静脈瘤」

飯田浩司アナウンサー)今回は下肢静脈瘤について伺います。「瘤」というのは、「コブ」という意味でいいのでしょうか?

新井)そうですね。血管が太くなっている状態とお考えください。

飯田)どういうところにできるのですか?

新井)足の静脈瘤は、まず足の皮下の太い血管が瘤のように膨れてボコボコと見えるタイプがあります。それから、足の細い血管が紫色や青く浮き出て見えるタイプもあります。

飯田)青く浮き出る。

新井)それぞれ血管が太くなる場所が違うのですが、足の皮下、内股のところにある「大伏在静脈」という血管や、膝のうしろ側にある「小伏在静脈」という血管がボコボコと膨れる場合は、医学的な治療が必要になります。

足の静脈にある逆流防止弁が閉じずにうっ血して血管が腫れる

飯田)どうして瘤ができてしまうのですか?

新井)足の静脈は重力に逆らって心臓へ上がっていくわけですが、上がっていった血液が逆流しないように、足の静脈には逆流防止弁がついています。

飯田)逆流防止弁が。

新井)その弁がきちんと閉じなくなってしまい、上っていった血液が、また下に逆流してしまって、うっ血を起こしてしまうのです。そうすると血管が膨れてきますね。

新井悟氏、飯田浩司アナウンサー

「下肢静脈瘤」の3つの原因

飯田)原因はあるのでしょうか?

新井)大きく分けると3つの原因があります。1つは、職業病です。

飯田)職業病。

新井)板前さんや学校の先生、美容師さんなど、長時間の立ち仕事の方がなりやすいですね。

飯田)長時間の立ち仕事の方。

新井)それから妊娠中の女性です。赤ちゃんがお腹のなかにいますので、それによって血液の流れが阻害され、足に静脈瘤が出る人もいます。

飯田)私の妻も、子どもを妊娠したときに「脚がむくんだ」と言っていて、太くなっていました。

新井)血液の流れが阻害されてしまうわけですね。3つ目が、遺伝性のものです。お父さんやお母さんが静脈瘤になっている方は、なりやすいという傾向があります。

医療用ストッキングで締め付け、進行を防ぐ ~進行が進み、色が黒くなった場合は手術

飯田)どのような治療があるのでしょうか?

新井)初期段階では、足のむくみを取るという意味で医療用の圧迫ストッキング、あるいは弾性ストッキングとも呼ばれますが、「ギュッ」と締めつけることにより、症状の進行を抑えます。病気そのものが治るわけではないのですが、悪化を防ぐ効果があります。

飯田)それ以上の悪化を防ぐ。

新井)それでも病気がさらに進行してしまい、色が黒くなってきた場合は、手術の治療があります。

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