「腎臓の異常」を知らせるいくつかの「サイン」

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東京都医師会理事で「三軒茶屋病院」院長の腎臓専門医、大坪由里子氏が10月25日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。腎臓病とその治療法について解説した。

「腎臓の異常」を知らせるいくつかの「サイン」

※画像はイメージです

「腎臓病」にもいろいろある

新行市佳アナウンサー)一般的に腎臓病というと、どのような病気を指すのでしょうか?

大坪)腎臓が持っている機能が障害されたものを、大きく腎臓病と言います。そのなかには腎臓が炎症を起こすような腎炎、腎臓のなかに石ができてしまう腎結石、あとは癌ができるような腎臓癌が含まれます。また、いま問題になっているのが基礎疾患となる糖尿病や高血圧。高尿酸結晶という痛風のようなものもあります。それらの基礎疾患が原因で腎臓に障害を起こす場合があり、そういったものも全部含めて「腎臓病」と言っています。

腎臓の異常を知らせるサイン

新行)腎臓の異常を知らせるサインは、どのような形で表れるのでしょうか?

大坪)初期のころは、ほとんど症状は出ません。

新行)「自覚症状なし」なのですね。

大坪)自覚症状がありません。次に尿検査などで引っかかってくることがあると思います。ただ、急性腎不全のような急激に起こるものの場合、急におしっこが出なくなってしまうことがあります。

新行)尿の色で異常がわかることはありますか?

大坪)慢性的に腎臓の病気が進んでいる場合、尿の色ではわかりづらいです。目で見てわかる血尿を「肉眼的血尿」と言うのですが、目で見ておしっこの色がおかしかったら、すぐに皆さんも病院へ行かれると思います。

新行)そうですね。

大坪)慢性的な腎障害の場合、顕微鏡で見なければわからないような血尿が続いていることが多く、これは尿検査でなければわかりません。

新行)他に、体に表れてくるものはありますか?

大坪)病気が進んでくると、まずは目の周りや足が浮腫むことがあります。それから疲れやすさ、だるさが出てきます。また、腎機能が下がると「夜間頻尿」と言って、夜中に異常におしっこがたくさん出る時期があります。息切れしたり、食欲が落ちたり、皮膚が痒くなることもあります。

「腎臓の異常」を知らせるいくつかの「サイン」

大坪由里子氏、新行市佳アナウンサー

腎臓病の疑いがある場合、まずは内科へ

新行)お医者さんに最初かかるときは、どこへ行けばいいですか?

大坪)まずはお近くの内科に行ってください。そこでさらに検査するのか、それとも検査結果を見て内科の先生が「腎臓の専門の先生に診ていただいた方がいい」と言う場合には、専門医の方をご紹介いただくことになると思います。

基礎疾患のある場合の腎臓病は基礎疾患をコントロールしながら「うまくつきあっていく」

新行)腎臓病だと診断された場合、その後はどんな治療をするのでしょうか?

大坪)腎炎のように薬を使って治療できるものであれば、それぞれ病気に合わせて治療していけばいいと思います。糖尿病や高血圧などの基礎疾患があるものに関しては、基礎疾患のコントロールを行うことが大事になってきます。

新行)基礎疾患がある場合は。

大坪)糖尿病であれば血糖値のコントロール、高血圧であれば血圧のコントロールをしっかり行いながら、あとは腎臓を大事に使っていく。命を先延ばしにしていくというか、なるべく長く持たせるために、腎臓に負担がかからないような見方をしていくことになります。

新行)うまく付き合っていくという形になるのでしょうか?

大坪)なるべく負担をかけず、でも働かせないと働くことを忘れてしまって、逆に機能が低下してしまうので、程よく働いてもらいながら大事に見守っていく、ということになります。

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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