日本最古の「かるた」は、なぜ「江戸時代に何度も禁止」されたのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月27日放送分のテーマは「かるたの歴史」です。
国産かるたで最も古いとされる「天正(てんしょう)カルタ」は、16世紀末期につくられたと言われています。「天正カルタ」を最初につくったとされているのが、筑後の三池地方(現在の福岡県大牟田市)です。
現存する「天正カルタ」の裏に「三池に住む貞次」と書かれていたことから、この地で日本のかるたづくりが始まったと考えられます。そのため、大牟田市は「国産かるた発祥の地」と呼ばれているそうです。
大牟田市には「三池カルタ・歴史資料館」があり、日本や外国のかるたなどが1万点以上も展示されています。
また「天正カルタ」は純粋な遊びとしてだけでなく、賭けごとの道具にも使われていたそうです。そのため、江戸時代には繰り返し禁止され、たくさんの「天正カルタ」が処分されてしまいます。
一方で、「貝覆い」などの日本の伝統文化である合わせ遊びが、ポルトガルから伝わった「カルタ」と融合し、さまざまな形に変化していきます。「小倉百人一首」などの「歌かるた」や、「いろはかるた」などが次々に誕生し、バリエーションがどんどん広がっていきました。
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