世田谷区医師会会長の眼科医が語る 100円ショップの老眼鏡の「良し悪し」

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東京都医師会代議員会・議長、世田谷区医師会会長で「三軒茶屋眼科」院長の窪田美幸氏が1月25日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。「老眼鏡」について解説した。

世田谷区医師会会長の眼科医が語る 100円ショップの老眼鏡の「良し悪し」

※画像はイメージです

左右が同じ度数であれば100円ショップの老眼鏡でも大丈夫

新行市佳アナウンサー)今回は老眼鏡について伺います。老眼鏡は100円ショップやコンビニでも出来合いのものを売っています。その一方で、メガネ屋さんでも売っていますよね。何がどう違うのでしょうか?

窪田)基本は眼科で検眼してもらい、自分の度数に合った老眼鏡を用意するのがベストだと思います。ただ、その方が左右同じ度数であれば、出来合いのものでも大丈夫な場合もあります。

新行)左右が同じ度数であれば。

窪田)うちのクリニックにいらっしゃった患者さんで、そういうものでも大丈夫そうな方には、「このぐらいの度数で、お好きなものを買ってください」と勧めることもあります。

2~3年に1度は度数をチェックする

新行)老眼の症状は進んでいくのですか?

窪田)進んでいきます。どんなに頑張っても、60歳~65歳までは進んでいきますので、2~3年に1度はチェックした方がいいと思います。

新行)2~3年に1度は自分の度数をチェックし、必要に応じて老眼鏡を買い替えることも大切ですか?

窪田)そうですね。

初期の段階であれば「+1D」の老眼鏡から始める

新行)老眼鏡には数字が書かれていますが、この数字の選び方や目安はあるのでしょうか?

窪田)主に出来合いのものなのですが、横に1Dや2Dという数字が書かれています。それは老眼鏡の強さの目安として考えていただければいいと思います。「ちょっと最近見づらくなったかな」というような40歳ぐらいの方なら、「+1D」をかけていただければいいのではないでしょうか。

新行)初期の段階では。

窪田)掛け心地が悪くないか、きちんと見えるかどうかなどを、いつも見るスマホの画面などで確認してください。

世田谷区医師会会長の眼科医が語る 100円ショップの老眼鏡の「良し悪し」

窪田美幸氏、新行市佳アナウンサー

老眼鏡を選ぶときのポイント

新行)老眼鏡を選ぶときのポイントはありますか?

窪田)掛けやすいことです。また老眼鏡は掛けたり外したりしますので、重たいものや大きいものはお勧めしません。軽いもので、掛けやすいものをお勧めします。

便利な老眼用のコンタクトレンズ

新行)老眼にもコンタクトレンズがあるということですが。

窪田)「合う、合わない」はありますが、うまく合えば大変便利だと思います。

新行)それも眼科の先生に相談してみるといいですよね。

窪田)ご高齢の方で、よく「いまさらコンタクトは」と言う方がいらっしゃいますが、70代でも頑張ればコンタクトを使えるようになります。もしそういうお気持ちがあるのであれば、眼科で相談してみてください。

慣れれば便利な遠近両用メガネ

新行)遠近両用メガネもありますけれど、どういうものなのでしょうか?

窪田)いまは境目のない多焦点レンズになっています。上の方は遠くにピントが合って、下の方は近くにピントが合うという多焦点レンズがあります。字を読むときは、伏し目がちに顎を上げて読むと読みやすいです。

新行)伏し目がちに。

窪田)上手に使っていただければ、遠近両用メガネも便利だと思います。ただ、慣れないうちは階段を使うときにピントが合わず、足を踏み外す方が多いので、「慣れるまではお気を付けください」と皆さんにお願いしています。

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