1年のうちで発情期のピークが「2日」しかないパンダ
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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(1月30日放送)にパンダライター・イラストレーターの二木繁美が出演。日本国内のパンダについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。1月30日(月)~2月3日(金)のゲストはパンダライター・イラストレーターの二木繁美。1日目は、パンダの繁殖について---
黒木)二木さんは筋金入りのパンダ好き。ジャイアントパンダというのですか。大好きで。パンダに関する連載をやっていらしたり、パンダのイラストやグッズなども作成なさっています。ものすごい量のグッズをここにお持ちいただいたのですが、これはどこで売っているのですか。
二木)動物園で売っているものもあれば、私がつくったものもあり、みたいな。だいたいほとんど趣味でつくっています。
黒木)本当にパンダ好きということで、「パン活」と呼んでいらっしゃるのですよね。
二木)押し活のことをパン活と言います。
黒木)パンダ推しのことですよね。この12月に『このパンダだ~れだ?』(講談社ビーシー)も出されたのですよね。
二木)パンダは現在日本に13頭いるのですが、過去最多ということで、「このパンダ誰だ?」という、当ててもらうというクイズ形式の本になっているのです。顔だけではなく、足の裏とか、尻や後ろ姿を見て当てるという、マニアの方でも難しいような内容なのですが、わからない方も、わからないなりに楽しんでいただける本にはなっています。
黒木)パンダは、どのパンダを見ても愛くるしいですが、同じように見えてしまうのですが、実は違うのですよね? 目の何ですか?
二木)「アイパッチ」と言います。
黒木)アイパッチというのですね。可愛い。
二木)あとは顔の形自体も違います。
黒木)違うのですってね。この本、私も読ませていただきました。全然、クイズ当たりませんでした。
二木)当たったらすごいです。
黒木)二木さんはわかるのですか?
二木)私は一応わかります。特に本のものは自分が撮った写真が中心なので、だいたいわかります。飼育員の方々も確認のために読んでくださっているのですが、そのときに「難しいわ」と言われました。「担当の飼育員さんでも難しいのだ」と思って。
黒木)13頭日本にはいるとおっしゃっていましたが、すぐに浮かぶのは上野動物園のジャイアントパンダと思いがちですが、実は関西の方がパンダはいるのですって?
二木)関西の方が数は多いですね。
黒木)いま、上野動物園には5頭。(※放送日の1月30日時点)
二木)上野は5頭で、関西の和歌山のアドベンチャーワールドが7頭。神戸の王子動物園に1頭。
黒木)和歌山にあるアドベンチャーワールドにはたくさんいるのですね。
二木)お父さん、お母さんとその子どもたちという形で頭数が多いというので。子どもも2年ごとくらいに生まれているので。
黒木)パンダは繁殖が難しいのでしょう?
二木)雌の発情期がすごく短くて限定されていて、年に2日とか発情のピークが。
黒木)2日。
二木)それくらいなのですよ。2〜5月の間でその2日を見極めるために、飼育員さんは尿中のホルモンを検査したり、あとはマーキングみたいなことをしたりするのですが、そういう行動を見て「いまだ」というのを見極めるという形なので、繁殖が難しいのです。
黒木)でも、自然繁殖も日本ではなされていますよね。それも珍しいことではないですか?
二木)檻越しにお見合いをさせます。いまは通常の繁殖という形に持っていくようです。世界的にはそういう感じになっていると思います。
黒木)パンダ好きになったのはいつころからですか?
二木)私は、「カンカン」、「ランラン」の少しあとの生まれなのです。田舎だったので、ブームが遅れてくるのですね。グッズがそのころもパンダグッズがたくさんあって、大きなパンダのぬいぐるみと一緒に写っている写真があるのですが、異様にそれが好きだったようです。
黒木)では、子どものころからということですか?
二木)間が少し空いて、就職してからグッズを集め出したり、パンダが気になり出しました。
二木繁美(にき・しげみ)/ パンダライター・イラストレーター
■愛媛県出身。日本(にほん)パンダ保護協会会員。
■グラフィックデザイナーを経て、ライター・イラストレーターとして独立。
■トラベル系の取材記事や企業オウンドメディアのコンテンツ作成、インタビューを執筆。
■国内にいるパンダの全頭を撮影してまわる、筋金入りのパンダ愛好家。
■和歌山アドベンチャーワールドのパンダ「明浜(めいひん)」と「優浜(ゆうひん)」の名付け親でもあり、パンダイラストを描き・グッズも作成。
■講談社WEBメディア「現代ビジネス」で、パンダのタンタンの日常を伝える『水曜日のお嬢様』を連載中。そのほか・パンダコラムを数々執筆。
■2022年12月には初の著書『このパンダ、だぁ~れだ?』(講談社ビーシー)を出版。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳