祝いの席で好まれる「桜湯」……なぜ「煎茶」ではないの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月6日放送分のテーマは「名前に“桜”がつくもの」です。
「桜の便り」という言葉があります。「桜の花が咲いた様子を知らせること」という意味で、まさに桜は春の訪れを告げる花の代表です。
そんな桜を使った飲みものに「桜湯(桜茶)」があります。桜の花びらを梅酢と塩で漬け、お湯を注いだものです。桜湯に使われる桜の花は、満開前の八重桜。お湯を注ぐことで淡いピンクに色づき、ほのかな塩味と桜の香りがします。
見た目の美しさはもちろんのこと、お湯のなかで花が開く様子から「おめでたいもの」とされています。そのため婚礼や結納、お見合いなど、祝いの席で出されることが多いです。
桜湯が祝いの席で出される理由としては、煎茶だと「お茶を濁す」「茶々を入れる」などの言葉を連想させるからだと言われています。一点の濁りもなく澄み切った桜湯は、縁起がよくて見た目も華やかなため、おめでたい席での定番となったそうです。
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