ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」（3月19日放送）に、菅義偉・前総理大臣が出演。政治家を志したきっかけについて語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

自見はなこ：菅先生は高校卒業後、実家の農家を継がずに上京。その際、お父様の許可を取らなかったというのは本当ですか？

菅：はい。何だか東京に行くと、いいことがあるような気がして。

自見：段ボール工場に就職されたあと、法政大学の法学部に入学。当時の目標は何だったのですか？

菅：就職してすぐ、壁に突き当たりました。思い出したくない青春です。自分探しでふらふらしていました。しかし、「大学は出ておいた方がいいな」と思い、2年遅れて入学しました。

自見：菅先生は若者支援について語る際、表情が活き活きとされます。おそらく「ご自身の青春時代の経験と照らし合わせておられるのかな」と感じていました。若者達に対し、何か切り開いて欲しいという思いが伝わってきます。

菅：そうですね。1度きりの人生ですから、悩んで苦しんで自ら判断し、前に進んで欲しいと思っていました。

自見：そして、大学在学中は「剛柔流空手道部」に所属され、4年生のときには副主将を務めたそうですね。

菅：ものすごく練習が厳しいですし、挨拶も厳しく、上下関係もあって、徹底的に挑戦したいという気持ちがありました。アルバイトをして、空手もやって。本当は勉強もやるはずだったのですが、勉強だけ外れてしまいました（笑）。

自見：大学卒業後は電気設備会社に就職。その後、小此木彦三郎衆議院議員（当時）の秘書を務められます。政治の世界に興味を持ったきっかけは何ですか？

菅：大学を出たとき、田舎に帰るか悩んだのですが、一度サラリーマンを経験してみようと思いました。いろいろなことを経験していくなかで、「世の中は政治が動かしているのではないか」ということに、何となく気付き始めました。政治家というよりは、「政治の世界の輪のなかで働いてみたい」と思うようになったのです。大学の就職課に行き、先輩の政治家を紹介してもらいました。そこからOB会などに行って、横浜の小此木さんのところにたどり着きました。

淵澤由樹（アシスタント）：行動力がありますよね。