キャスターの辛坊治郎が5月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。5月1日に購読料を値上げした朝日新聞に続き、毎日新聞も6月1日から購読料を値上げすることになったことを巡り、「読売新聞は『向こう1年間は値上げしない』と宣言している。朝日、毎日の値上げを察知していたのではないか」と持論を展開した。
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毎日新聞社
毎日新聞社は、朝・夕刊セットの月ぎめ購読料を6月1日から600円値上げし、4900円にすると発表した。また、朝刊のみの統合版が600円値上げの4000円となる。値上げは2021年7月以来。
辛坊)毎日新聞に先駆け、朝日新聞が5月1日に購読料を値上げしました。今回、毎日が値上げしたことにより、毎日と朝日の購読料は、いずれも朝・夕刊セットが4900円、朝刊のみの統合版が4000円で、同額となります。一方、読売新聞は3月、「少なくとも向こう1年間は値上げしない」と宣言し、購読料を据え置いています。
新聞業界の本音は、値上げすると購読者が他紙に乗り換えられる恐れがあるため、裏で話をつけて一斉に値上げしたいんです。しかし、その談合やると不当競争防止法違反でおとがめを受けるため、できません。ですから、他紙が先に値上げしてくれることを、ひたすら願っているわけです。
読売はもしかすると、朝日と毎日が値上げすることを察知していたのではないでしょうか。読売としては、ここで値上げを1年遅らせることによって、朝日と毎日から離れた購読者を囲い込もうとするでしょう。
新聞業界では、他紙の購読料値上げについて、水面下での情報戦が繰り広げられています。もしかすると、ロシアのウクライナ侵攻をはじめとする、あらゆるニュースよりも大事な、最重要情報なのではないかと思いますよ。新聞業界は、なかなか大変なようです。