ジャーナリストの鈴木哲夫が6月29日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。トラブルをめぐり閉会中審査を開催することになったマイナンバーカードの問題について解説した。
マイナンバーカードの問題で閉会中審査へ ~河野デジタル大臣にすべて任せ、何もしない岸田総理
飯田)国会は閉まりましたが、マイナンバーカードに対する閉会中審査が7月5日に開催されます。
鈴木)マスコミ各社の世論調査のなかで、いま最も岸田内閣の支持率を下げているのは、このマイナンバーカード問題ではないかと言われています。「総点検を行うのだ」ということで本部をつくりましたよね。
飯田)つくりました。
鈴木)「岸田さんが主導的に」という感じで。しかし、自民党の幹部など、いろいろな人に話を聞くと、いままでマイナンバーカードについて岸田さんはほとんど何もしていないそうです。
飯田)そうなのですね。
鈴木)よく言えば河野さんに「全部任せるよ」と。逆の言い方をすれば、まったく何もやっていなかった。
保険証などの紐付けもあり、各省庁に横串を刺さなければならない ~そのためには横串を刺す総責任者に総理が就かなければ実現できない
鈴木)事実として、接触していなかったのは間違いありません。ここへきてマイナンバーカードの問題が支持率にも影響してきたので、急遽みんなを集めて総点検本部をつくった。でも通常なら、本部長は自分がやりませんか?
飯田)確かに。
鈴木)それをまた河野さんに任せています。河野さんが以前、新型コロナのワクチンを担当したときも河野さん自身が言っていたし、今回もそうなのだけれど、結局は各省庁に横串を刺さなければいけないわけです。
飯田)そうですね。
鈴木)確かにマイナンバーカードは総務省が主体かも知れませんが、保険証に関しては厚労省になります。これから運転免許証も紐付けるなど、いろいろなことが言われているけれど、各省庁に横串を刺す必要があります。
飯田)各省庁に。
鈴木)一大臣では権限が発揮できないわけです。本当に今回の問題を深刻に考えるのであれば、横串を刺す総責任者に総理が就かなければなりません。「なぜ岸田さんがやらないのか」と疑心暗鬼も生まれています。この問題が失敗したら、河野さんを切ればいいからではないかなど。
横串を刺す一元化した組織にして岸田総理がトップに就くべき
鈴木)また、厚労省にも対策のために別の推進本部ができましたが、トップは加藤さんです。
飯田)加藤勝信さん。
鈴木)横串を刺す一元化した組織にして、やはり岸田さんがトップに就くべきです。この問題はその指導力で進めないと解決しないのではないでしょうか。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。