「魔法のラーメン」と呼ばれた「世界初」の食品とは?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。8月22日放送分のテーマは「インスタントラーメンの歴史」です。
1958年(昭和33年)、日清食品が世界初のインスタントラーメンである『チキンラーメン』を発売しました。これにより、インスタントラーメンの歴史がスタートします。
そこには、日清食品の創業者で「インスタントラーメンの父」と呼ばれた安藤百福氏の、「何か人の役に立つことはないか?」「世の中を明るくする仕事はないか?」という熱い思いがありました。
終戦後、食糧難となった日本では、お腹を空かせた人たちが街にあふれていました。ある日、大阪の闇市を通りかかった安藤氏は、寒空のもと1杯のラーメンを食べるために並ぶ長い行列を見て、「やっぱり日本人は麺類が好きなんだ」と実感します。
安藤氏は「お湯さえあれば家庭ですぐ食べられるラーメン」をつくろうと決意し、自宅の裏庭に建てた小屋で研究を始めました。道具や材料はすべて自分で集め、1日平均4時間という睡眠時間で丸1年、1日も休まず苦労を重ねながら、たった1人で研究を続けたそうです。
その結果、誕生したのが『チキンラーメン』です。価格は1食「35円」。当時、中華そばを店で食べるのと変わらない値段でした。
しかし、お湯を注ぐだけで「たった2分で食べられる」という商品は、当時の常識では考えられなかったため、「魔法のラーメン」と呼ばれて大変な評判となり、爆発的な人気を集めました。
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