万博建設費、2300億円の見通し 2度目の増額 「予算は最初にドーンとぶち上げ、安く収まったほうがいい」辛坊治郎が苦言

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キャスターの辛坊治郎が9月25日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2025年に開催される大阪・関西万博の会場の建設費が当初の1250億円から2度目の増額により2300億円程度に膨らむ見通しになったことを巡り、「予算は少しずつ引き上げるより、最初にドーンとぶち上げ、安く収まったほうがいい」と苦言を呈した。

建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場。木造の大屋根 撮影日:2023年09月01日 撮影場所:大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場。木造の大屋根 撮影日:2023年09月01日 撮影場所:大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

2025年に開催される大阪・関西万博の会場の建設費が、これまで見込んでいた1850億円から450億円ほど多い2300億円程度に膨らむ見通しであることが24日、分かった。資材の価格や人件費の高騰が要因で、会場建設費の引き上げは当初の1250億円から引き上げたのに続き、2度目となる。

辛坊)全額が税金で賄われるわけではありません。3分の1ずつ経済界、大阪府と大阪市、日本政府がそれぞれ負担します。

当初の費用予測は1250億円でしたが、安すぎますよ。そんな金額で建設できるわけがありません。例えば2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となった国立競技場の建設費は、当初の設計者案では3000億円ぐらいかかるのではないかと言われていました。設計者が変更された後の新案でも約1600億円かかっています。国立競技場の1施設を造るのに約1600億円かかっているのに、万博の施設を全て建てるのに1250億円で間に合うわけがありません。

ただ、当初からあまりにも過大な金額を発表すると、世論のウケが悪くなります。そこで、できるだけ抑えた額を発表しておくわけです。その後、少しずつ修正しながら金額を上げていくというのは、よくあるパターンです。しかし、このやり方が逆に世間からの評判を悪くしています。

1970年の大阪万博の際には、やり方がうまかったですよ。各方面の反発を承知のうえで、最初の段階で多額の予算をドーンとぶち上げ、最終的にその予算内で収まったと記憶しています。最終的に安く収まったというやり方のほうが、いいですよ。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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