キャスターの辛坊治郎が10月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。札幌市と日本オリンピック委員会(JOC)が11日、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念したことを巡り、「落選確実視の中、先に断念…とある政治家とよく似た引き方」と指摘した。
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冬季五輪・パラ招致の見通しを語る秋元克広市長=2023年10月6日午前11時、札幌市役所 写真提供:産経新聞社
札幌市と日本オリンピック委員会(JOC)は11日、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念すると発表した。21年東京大会の汚職・談合事件の影響などにより、地元の支持が伸びなかった。34年以降の招致を目指すが、34年大会は02年以来の開催を目指すアメリカのソルトレークシティーが有力視されている。
辛坊)この2、3年で雰囲気がガラリと変わりました。2021年頃には、30年冬季五輪・パラリンピックは札幌でほぼ決まりだというのが国際的なムードでしたが、東京大会の汚職・談合事件によって一気に熱が冷めた感じです。
国際オリンピック委員会(IOC)としても、開催地の最終決定時期を延ばしてきましたが、これ以上遅らせると準備が間に合わないというデッドラインが近づいてきてしまいました。
こうした中、国内世論も開催支持で盛り上がらない一方で、30年大会にはスウェーデンなどが招致を検討しています。このため、札幌開催は無理だろうという状況になっていました。
札幌市とJOCとしては、「落選」が確実視される中、本当に落選が決まる前に自ら「招致をやめる」と判断したのでしょう。リスクの回避ですね。何だか、クビになる前に「辞める」と発表した某国会議員とよく似た引き方のような気がします。