ロシア政治に詳しい筑波大名誉教授の中村逸郎氏が10月16日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが突如、イスラエルに大規模攻撃を行ったのが7日だったことについて、「ロシアのプーチン大統領の誕生日だった」とロシアの影を指摘した。
イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に向けた動きを加速させる中、ロシアのプーチン大統領が13日、停戦を仲介する用意があると表明した。今回の発言の背景には一体どんな思惑が見え隠れするのか―。
中村)プーチン大統領の誕生日は10月7日で、今年71歳になりました。私、びっくりしました。今年10月7日は、ハマスがイスラエルに突如、攻撃を開始した日にあたります。
辛坊)プーチン大統領の誕生日と、ハマスの攻撃に関係性はないでしょう。
中村)いえ、関係あるんですよ。誕生日祝いです。プーチン大統領はウクライナと戦争していますが、なかなか思い通りにいっていません。その理由は、ウクライナが強いからだけではなく、背後にアメリカがいて武器支援をしているからです。プーチン大統領としては「アメリカが邪魔だ」と考えています。そこで、アメリカの戦力を削ぐために、第2の戦線を開きたかったわけです。
辛坊)確かに、アメリカは現実問題として中東情勢の緊迫により、東地中海への空母打撃軍の派遣を決めましたから、二正面作戦を強いられているのは間違いないです。これで朝鮮半島でも有事が起きたら、アメリカはてんてこ舞いです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)