キャスターの辛坊治郎が10月31日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。イスラエルのネタニヤフ首相が30日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの停戦はないと断言したことを巡り、「共に相手の存在を認めておらず、停戦は簡単な話ではない」と指摘した。

記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相=2023年10月28日、中部テルアビブ(ロイター=共同)
イスラエルのネタニヤフ首相は30日夜、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの停戦はないと断言し、徹底掃討の考えを改めて強調した。ガザ地区の保健当局は、戦闘による死者が8306人になったと発表した。
辛坊)若干、留意が必要なことがあります。今回のイスラエルとハマスの大規模戦闘に関しては、先に仕掛けたのはハマスです。越境攻撃を仕掛けて、多くのイスラエル人を虐殺、誘拐しました。そのハマスはイスラエルという国を一切認めていません。存在自体を認めていないわけです。対するイスラエルも同様です。国際的には、イスラエルとハマスに話し合いをさせて停戦させようとしていますが、共に相手の存在を認めていないわけですから、「話し合いで停戦」は簡単な話ではありません。