けんちん汁の豆腐は、なぜ「手で崩してから」入れるの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月7日放送分のテーマは「けんちん汁」です。
「けんちん汁」とは一般的に、細かく切ったゴボウやニンジン、ダイコンなどをごま油で炒め、コンニャクや豆腐を加えて、昆布と干しシイタケのだし汁で煮たものです。味付けは、塩と醤油です。
けんちん汁は、神奈川県の郷土料理でもあります。一説には「鎌倉が元祖」とも言い伝えられています。
鎌倉時代、「建長寺」の初代住職が野菜をすべて使い切るため、「ごま油で炒めてから煮る」という調理法を当時の中国から持ち込んだとされています。
当初は「建長汁(けんちょうじる)」と呼ばれていましたが、やがて「けんちん汁」になり、全国に広まったと考えられています。
けんちん汁は一般的に、豆腐を手で崩してから入れます。由来としては、修行僧がけんちん汁をつくる際、豆腐を誤って落としたことが関係するそうです。それを見た初代住職が「もったいない」と拾い集め、よく洗って鍋に入れたのが始まりとされます。
現在、それぞれの家庭や地域によって、具材などさまざまなアレンジが加えられ、なかには鶏肉を入れるところもあります。ただ、もともとは精進料理のため、基本的に肉は入らないそうです。
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